アル・パチーノがシェークスピアの「リチャード三世」を分析して考えていく過程を描いた映画。
シェークスピアのものって当然こっちの力不足なんだろうけれど、たとえば小説「GO」の巻頭での引用や、息子の学校の進路説明会で将来への不安への対処をシェークスピアの言葉で説明された時など、現代に生きる自分への応用を具体的にいってもらってはじめて良さに気がつくという感じの私。原本だけではそれが自分にどう関係があるのかわかりにくい状態にあるのだけど、この作品での掘り下げによって、台詞一つ一つが心に迫り楽しめた。そこまでアル・パチーノが導いてくれたのだと思う。シェークスピアの台詞もすばらしけりゃ、それを教えてくれたアル・パチーノも素晴らしい!
リチャード三世のそばに寄り添って複雑な表情をみせるバッキンガムを演じるケヴィン・スペイシーも魅力的。
劇のパートとアル・パチーノが創作していく素(に近い)パートがあるのだけど、その素に近い部分がまたいい。
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2006/01/13
- メディア: DVD
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