カンフー・マスター

ジェーン・バーキンが映画の中でも娘を演じる10代のシャルロット・ゲンズルールの友人に恋する話。ジェーン・バーキンがきれいだから許される感じはあるけれど、うんざりしながらも大人な対応のシャルロットに肩入れしてみてしまう。なんだかつらいもの。少年が好きなゲーム「カンフー・マスター」をうまく使って全然重たくないタッチで描いてあるし、ちょっとした風景、色遣いなんかもとってもきれいですべてが鑑賞に耐えうる感じなんだけど、テーマがテーマだけにみるだけで元気になる、というたぐいのものではない。でも、あとあと思い出したり反芻したりしそうな気がする。今までの経験上。こんなテーマでもぎとぎとしないフランスやアニエス・ヴァルダの底力は感じた。