5時から7時までのクレオ

街でものをひろう人々を追った「落ち穂拾い」を観て以来、映像の美しさ、視点のおもしろさからアニエス・ヴァルダ 監督が大好きになってしまった。そのあとみた「冬の旅」も心に残るものだったし「幸福 しあわせ」はストーリーとしてはヌーヴェルヴァーグ的納得のいかなさに彩られていたものの、衣装などのすてきさが印象的だったし、常々よい評判をきく「5時から7時までのクレオ」の方もみてみた。

これもヌーヴェルヴァーグの映画だと思うのですが、「幸福」のような不条理さはなく、自分のからだに癌の疑いをもっているクレオという若き女性シャンソン歌手の心理にまっすぐに沿うストーリーは明瞭、だけど、映像のかっこよさなどは時代の空気を如実にあらわしているおもしろい映画だった。

またわたしは「ネコのいる風景」が気になっているのだけど、この映画はそのポイントからも見所が。。
ほんもののネコがでてくるシーンあり、ネコのかわいらしい湯たんぽのようなものが出て来るシーンありで、ネコ好きさんを刺激することまちがいなし。ゴダールの「はなればなれに」でも、主人公の持っている手鏡がものすごくかわいかったのだけど、ヌーヴェルヴァーグって小道具もなんだか凝ってる。。。

でもなんといっても好きだったのはストーリー運び。クレオの不安定な気持ちもわかるし、ラストのもっていきようがものすごく好み。リアルでありながら、いやな気分にならない感じ。この映画のテーマについて自分なりに考えて「この結論が一番いい!」と思えるものでした。

60年代の映画のおしゃれさと、現代にも通じるリアリティ。。今でもずれを感じることなく楽しめる映画。

5時から7時までのクレオ ~Collector’s Edition~ [DVD]

5時から7時までのクレオ ~Collector’s Edition~ [DVD]