桐野夏生の本に出てくる人物って生半可じゃなく悪いやつだったりするのになんかひき込まれる。でてくる人でてくる人のいやなところをびっちり描いたりするのになんだか楽しみながら読めたりする。この本も本当そういう感じ。自分にふりかかったらたまらん話なのに中途半端な同情なしにエンターテイメントとして楽しめる本だった。なぜだかしまいには、はじめに持っていたのと違う感情を主人公にもってしまっているのもこの小説の魅力だろうな。。なんだか途中で終わっているような感じもあるけれどそこがまたいいようなおもしろい本だった。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 単行本
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (125件) を見る