写真や絵を楽しむ本

かなさんからメールでおすすめ。許可を得て転載。

人形のもつ独特の雰囲気、そして豪華な衣装に触れることのできるのが「ジュサブロー美の世界」(同朋舎出版)。昔NHKで放送された人形劇「新・八犬伝」を毎日見ていた頃から、辻村ジュサブローの作り出す世界も併せて見ることができました。美しくありながら、どこか妖しさも漂う世界。和服の生地が織り成す人形たちの1体1体は、今から思えば何と贅沢な作品群であったことか。そんな人形作家ジュサブローの1970年代後半から90年代の作品にこの本で出会うことができます。

土門拳の昭和 全5巻」(小学館)。
第1巻「風貌」、第2巻「こどもたち」、第3巻「日本の風景」、第4巻「ドキュメント日本1935−1967」、第5巻「日本の仏像」と主題別に各巻が構成されちます。平成の今から過去となった昭和にカメラに収められたこれらの写真を見ると、物質的には貧しくても活力が豊かだった、そして人間の度量も大きかったのではないか、と思います。浸透圧のように心にしみてくる写真集です。

土門拳の昭和〈1〉風貌

土門拳の昭和〈1〉風貌

土門拳の昭和〈2〉こどもたち

土門拳の昭和〈2〉こどもたち

土門拳の昭和〈3〉日本の風景

土門拳の昭和〈3〉日本の風景

土門拳の昭和 (4)

土門拳の昭和 (4)

土門拳の昭和〈5〉日本の仏像

土門拳の昭和〈5〉日本の仏像