クストリッツァ監督の映画をつくられた順番関係無しにみているのだけど、これは1985年の作品で、その後の作品群の、現象をコラージュっぽく並べるのに比べるとオーソドックスにつくられていて、理解しやすいような気がした。(それでも、まず 大まかな説明なしに、まずそれぞれを描写して、最終的にみている人の頭の中でつなぎあわさせるような部分もあったけれども。。)「パパ」を演じているミキ・マイノロヴィッチは、「アンダーグラウンド」でも感じたけれどなんともいえない色気のある人。それでいてまじめそうな顔もあわせもっていて、とても魅力を感じる。家族それぞれが起きてくる過酷な事態をとりあえず淡々と、時には恥をかなぐりすててこなしていく、その感じが全然悲惨じゃなくていとおしくてとってもすてきだった。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 1998/05/29
- メディア: VHS
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