MANIAC STARでポール・オースター

☆MANIAC STARさんは2014年11月伊賀上野に移転開店されたようです。(写真こちら)お隣の一乃湯さんもいい感じ

関心空間の日記で浄土寺の気になるお店として書いたところ、10/5ボードで蒼さんが

ぽんさんが関空日記で紹介されているMANIAC STARさん、時々伺うお店です。maniac starさんもmizucaさんとはまた違った形で店主の方の想いを形にされた面白いお店です。
おもちゃ箱をひっくり返したような素敵な雰囲気です。
特にスターウォーズ映画と藤子F作品が好きな方にはお勧めです。
メニューはオオヤコーヒーも美味しいですがチャイやシークヮーサーのジュースも美味しいですし、フード類もゴーヤを使ったデザートや白玉だんごが美味しいです。

と書いてくださる。

そして、私も本日やっと訪問。


スターウォーズものとか藤子不二夫ものが大好きな男の子の部屋に紛れ込んだような雰囲気で、なんかデパートの袋とかもっていた私は「プチブルぽかった?場違い?」なんてちょっと緊張してしまい、そんなに仔細にチェックはできなかったのだけど、スターウォーズものの多さは間違いない。

焼き物ヨーダと、わかりにくいですが、右側のフードをかぶって右の方を向いているオビワンなんか「え?こんな渋い焼き物でこんなのがあるの!」とびっくりして写真を撮ったところ、オーナーのおともだちのてづくりだそう。

オーナーったってかわいらしい感じの女性で、こどももいるのかこどもの声が裏手からきこえてくるし、こどもの日にはこどもたちがカフェをしたり、なんか コレクターとしていきがってるお店でなくあったかいお店で くつろげた。

ほんとなんぼでも話ができそうだったし、ここもおいしいオオヤコーヒ焙煎所のコーヒーを使っているから飲んでいきたかったけれど、それこそ家族の待つ時間になっていたので、食事だけであきらめる。

食事しつつ読んでいたのはポール・オースターの「偶然の音楽」という本。
「ムーンパレス」という本をこのあいだ読んで、これでオースター二冊目なんだけど、二冊目を読んで、「ああなるほど、松尾スズキの『宗教が往く』の好きな友人のおすすめだけあるなぁ。。」という気分になる。「宗教が往く」みたいにどろどろしてはいないけれど、なんか大きな渦にまきこまれていく感じがドライに描かれているところとか、「え?こんなんでいいの?」というような選択を主人公が淡々といさぎよくしていくようなところや、(それこそ「自分さがし」とかいう言葉の傲慢さと対極にあるような主人公の心持ち)、その後主人公の体験にそってこっちも気持ちを移入してしまうところなど。。

そして「ムーンパレス」より「偶然の音楽」の方が読みやすかった。今、二人ペアで仕事しているので、そういう意味でもなんか はいりこめるものがあって。。(二人組刑事ものとかにも最近はいりこむ。漫才の相方をめぐるあれこれに関するはなしも。。)
「ムーンパレス」もまるで映画でみたように印象的なシーンとかあるのだけど。。

「偶然の音楽」はおはなしとしてもとってもおもしろく、海外文学苦手なわたしでも一気に読めた。淡々ととんでもないことがおこるところ、アーヴィングの小説のことも思い出す。
あ、「偶然の音楽」では町田さんの「告白」とも重なる世界をちょっと感じたなあ。。

わたしがすきであろうと友人がいってくれている「リヴァイアサン」も控えていて楽しみ。でも図書館からまわってきた山田詠美「風味絶佳」もぱらぱらっと読んでいたらなかなかよくて、時々彼女の本を読んでいて感じる「自分は恋愛とかもう引退しましたから。。」ていう疎外感をおぼえない感じのいい本で、今読みたい本がいっぱいで整理のつかない状態。。。

偶然の音楽 (新潮文庫)

偶然の音楽 (新潮文庫)