風と女と旅鴉

1958年加藤泰監督作品。前科者三國連太郎が旅の途中で出会ったやくざもの中村錦之助に息子の姿を重ねて面倒をみる姿がハマっていて本当にそれなりの年齢(40〜50代)にみえるのだけど(松尾スズキさんみたいな雰囲気)、当時三國さん35歳らしい。(二人は実際は9歳違いらしい)しかし、ゆっくり考えなおすと、股旅やくざだったら、20代前半と30代後半の組み合わせはあるだろうし、昔の30代後半はこれくらいの落ち着きなのかもな・・加藤泰作品の評判はよくきくが、容赦なきシビアさの中でのドライな人情の描き方みたいな風合いがとてもよかった。
中村錦之助が演じているのは、父が犯した悪事で故郷に疎んじられ、とことんすねている人間だが、もともと愛嬌のある雰囲気が画面の救いになっている。その二人にからむ、長谷川裕見子丘さとみの境遇、この二人の女性陣の描き分けもよい。
そしてこの構図、大好きだった韓国映画「森浦への道」*1も思い出した。あれ、股旅ものの変形ともいえないかな・・

風と女と旅鴉 [VHS]

風と女と旅鴉 [VHS]