Sweet Sixteen

ケン・ローチ監督のドキュメンタリー*1で、登場人物の自然な表情、その人らしさをひきだすことを大切に思っておられる話がでてきたが、この映画もまさに、16歳になろうとしている主人公や友人の表情のリアルなこと!
知恵で自分の道を切り拓いていくところは、抑制のきいた「スカ―・フェイス」であり「グッドフェローズ」であり・・・少年が現実突破を考えるところ、そして、そこに立ちはだかる壁の描き方に心をとらえられる。いってみれば監督の「ケス」*2でも「わたしは、ダニエル・ブレイク*3でも、この構図があり・・みていて気持ちを持っていかれる。
友人のピンボールが車を乗り回すシーンの、最初の「魔笛」の夜の女王のアリアが、後半たたきつけるようなロックに変わるあたりの音楽の使い方好き。

SWEET SIXTEEN【字幕版】 [VHS]

SWEET SIXTEEN【字幕版】 [VHS]

  • 発売日: 2003/08/22
  • メディア: VHS