夜の鼓

赤川次郎文楽の本に、近松原作ということで紹介されていた作品。おもしろかった。時代劇っぽくなく、時代は江戸だけどテイストは現代劇という感じ。これぞまさに世話物っていうことか・・
実直な武士である夫を演じている俳優さんの西洋風な阿部寛のようなたたずまいは誰?なんて思いながらみていたのだけど、三國連太郎だったんだ・・妻役の有馬稲子の美しいこと。そういえば「浪花の恋の物語」*1でも素晴らしかった。
色っぽいところがあるのは新藤兼人が脚本にかんでいるからか?
鼓のお師匠さんが京都出身ということで祇園祭や京都の住まいも出て来る。京都を舞台にしたあたりの迫力がすばらしい。ミステリーっぽいところもあり、モダンなよい映画だった。

夜の鼓 [VHS]

夜の鼓 [VHS]

  • 発売日: 1992/10/16
  • メディア: VHS