2007-01-01から1年間の記事一覧

加賀麩 不室屋 ふやき御汁 宝の麩

これはお麩の中に具がはいっていてお湯をかけるだけでおつゆができるようになっている懐中汁粉のおつゆ版というべきものなのですが、お麩がもちもちしていて本当にびっくり。普段そういう風にお湯をそそぐだけのおつゆに添え物のようについてくるお麩はほん…

本田味噌本店

わたしのつくるみそ汁はいつも何かがたりない。。ポイントのない味。。先日、こちらの「手しを造り」という商品を使ってみたら、いとも簡単に滋味豊かなみそ汁ができあがりました。そしてこちらの西京白みそで作ったたけのこの木の芽あえのおいしかったこと…

京はやしや 玄米茶 美いろ茶

玄米のはいった玄米茶は日常的ですが、このお茶には煎った豆と思われるもの(写真では玄米より大きな茶色の楕円形のものとして写っています。)がはいっていてとても香ばしいのです。 とってもしゃきっとして香りもよくて特別な時に飲みたいお茶。家族中から…

八月の濡れた砂

タイトルだけは知っていたこの映画、もっと扇情的なものかと思っていたら、藤田敏八監督のほかの映画にも共通する気がする屈折した純情みたいなものをアメリカンニューシネマ的なタッチで描いたものだった。村野武範がものすごくしなやかだ。テレサ野田とい…

まるさわ 二度熟成醤油

今まで醤油の味に対してさして敏感でもなかった私だったけれど、京都・澤井醤油本店の「二度熟成醤油」をいただき本当に目が覚めた。なんともまったりとおいしい。特徴のない焼き魚もこれをつけた途端に大変身。調味料ってこんなにも食材をひきたてるものな…

活きる

大阪アジアン映画祭の案内に影響され、自分も勝手にチャン・イーモウ祭共催。文革が出てくるつらいところもある映画ときいていたけれど、全然押し付けがましくなく、淡々とある一家におきた出来事を綴っていてとてもこのタッチがいい!キーになる影絵や、昔…

大阪アジアン映画祭2007

メールで今週金曜からの大阪アジアン映画祭の案内がくる。大阪市が中心となって展開する「大阪アジアンビート」事業の一環としてとり行われるイベントで、 3年目となる今年のテーマは「百花繚乱!アジア映画」。アジアの7つの国と地域から、劇場未公開作品…

十八歳、海へ

秋吉久美子とか森下愛子とか加賀まり子とか、今は大人の女性として活躍している女優さんの若い頃の姿ってほんと頬とかもぽっちゃりしていてとってもかわいくてもうそれを味わうだけでも十分な気分になる。この映画も森下愛子が、背伸びしている十八歳の役で…

ストロベリーショートケイクス

魚喃キリコ原作の映画。生身の人間の「くせ」を投影しない原作の方がもっといいかも。。っていう気配は少し漂っているのだけど、4人の女性がそれぞの生活の中で「軽んじられている」と感じる瞬間、そして、そこからどうしていくか。。っていうストーリーで、…

片付けられない女は卒業します

あまりにごたごたした身の回りをみているといっそ引越ししたら、捨てるべきものは捨てられてすっきりするのに。。と思うのだけどまさにそれを実行に移した感じの本。荷物が整理できてなくて引越し業者の兄ちゃんに気つかわざるを得なかったり、自分の弱点を…

毎日かあさん 出戻り編

今までずっとサイバラさんの本を読んできたものにとっては気になって仕方なかった亡くなられた鴨志田さんとの最後の日々のことがきちんと綴られている。 小学校にすすまれた息子さんの勉強の話も、ヘンに悪ぶって泰然と構えてるんじゃなくて、「ほんとはよく…

南瓜とマヨネーズ

カフェ・コチでランチをいただきながら魚喃キリコの「南瓜とマヨネーズ」を読む。男女の細かい感情の機微がうまく描かれている。角田光代の「エコノミカル・パレス」*1にもちょっと設定の似た、女の人が生活費の面倒をみる状況になってる都会のアパート暮ら…

至福のとき

結婚したい一心のおじさん(といっても何度かの離婚暦ありなのでただチャンスに恵まれなかった、っていうわけではなさそう)が仲間とない知恵を絞って「至福」っていう名前のはいったスペースをつくってもうけようとする。調子のいいことをいうものだから、…

大冒険、クレージー大作戦

4本も続けざまにクレージーキャッツの、しかも冒険モノって感じの映画をみたら、さすがにどれがどれだかわからなくなりかける。今回みた「大冒険」と「クレージー大作戦」、「大冒険」の方は植木等は贋金つくりを追っかけるトップ屋で巻き込まれ型なんだけど…

グエムルー漢江の怪物

大好きな韓国女優ペ・ドゥナが出ているということでみはじめたがすごくおもしろかった!人間の愚かさが生んだ怪物のパニックムービーということで日本の怪獣映画とかを連想するのだけど、怪物と闘うのが特別のなんとか隊の人達でなく、一般市民がやむにやま…

クレージーの大爆発、クレージー黄金作戦

夏にNHK衛星でやっていたクレイジーキャッツの映画を観る。キュートでおもしろい!どんどん他の作品もみたくなる。夏にとりそこねていた分も今日、明日深夜に再放送するようで楽しみ。「クレイジーの大爆発」は、007のパロディーのような感じ。でも仕事を…

岡本太郎に乾杯

すごくわかりやすく愛情深く岡本太郎のエピソードがまとめてあり、岡本太郎の仕事の流れがスムーズに頭に入る。表紙デザインも1960年代の市川崑の映画のタイトルバックみたいなスタイリッシュさを感じる。交友関係などからも岡本太郎が生きた時代の空気…

憎いあンちくしょう

石原裕次郎にはあまり興味がないのだけど、関川夏央さんの「女優・男優」の浅丘ルリ子の章に「スターが女優になりかわった夏」としてこの映画のことが詳しく解説してあるものでみてみた。別の章に書いてある日活映画の「性的なセリフは意図して多用されるの…

マーサの幸せレシピ

複数の友人からタイトルの雰囲気よりずっといい映画だとききみてみる。確かに、このタイトルから想像する太っちょのマーサおばさんが周りを幸せにする話、あるいは夢見がちな女の子マーサのゆるい物語、とかではなく、偏屈職人的な性格のある女性シェフ マー…

シャンプー

先日観た「さらば冬のかもめ」*1と同じハル・アシュビー監督作品。今70年代ものが気になって気になって仕方ないので観てみる。主人公は美容師。自分の仕事と客層やおこる出来事が重なる部分もあり(この映画のメインである色恋沙汰は一切ないが。。)その…

野良猫ロックシリーズ3〜5

また浴びるようにwowowから録画した野良猫ロックシリーズを観る。やっぱり私は藤田敏八監督のものの方がアクションアクションしてなくて好きだな。。ヒッピーのユートピアみたいなものがでてきて。。野良猫ロックの公式ページはこちら。第三作目の「野良猫ロ…

女番長 野良猫ロック、野良猫ロック ワイルド・ジャンボ

昨日の深夜からwowowで「野良猫ロック バッキャロー☆ナイト」っていうのを特集している。昨日の晩やっていた二作をみた。出てくる俳優は重なれど設定はかえてある。二つみたうちでは藤田敏八監督の「ワイルド・ジャンボ」の方がものすごく好みだった。(「女…

さらば冬のかもめ

70年代のアメリカ映画がすごくみたくなって、以前友人が話していたこの映画をみてみる。 ジャック・ニコルソンが、微罪で刑務所に送られる若き兵隊を護送する任務をおおせつかっている水兵でずいぶんやんちゃ。同僚の黒人水兵のとまどいがよくわかる。全編…

フェリーニ 大いなる嘘つき

フェリーニは大好きな友人やウディ・アレンが敬愛している監督、という認識だけであまりたくさんみてないのだけど、紹介されている彼の作品の美術などのイメージがすごくかっこよく、またみた人が人生を生きやすくするために映画を撮る、というような発言に…

歌行燈

戦時中の映画ということで映画会社の名前が出る部分から戦時色が強かったけれど、そのご時世にあえて成瀬監督は時局とは関係のない明治時代の芸道ものを撮ったという風にNHKの解説でいっていた。泉鏡花原作ということでなんとなく難解なのではないかと思って…

熱海五郎一座 狼少女TOH

みるともなしにwowowをつけたら熱海五郎一座の公演をしていて、みはじめたらおもしろくてのめりこんでしまう。熱海五郎一座っていうのは東京の軽演劇の火を消さないでおこうと伊東四朗さんが結成した伊東四朗一座というのがあって、伊東さんがでられないとき…

私の梅原龍三郎

Makiさんが、何冊か高峰秀子の本を読まれ、とりまく人間関係なども楽しいと教えて下さったうちの一冊。梅原龍三郎画伯の絵は割合好きだけどはじめは特に関心のなかった私でも入り込める楽しさ。川本三郎さんの解説にあるけれど、人間が誰しも通らなければな…

週末ジャパンツアー

上述の「京都のおさんぽ」の口調が気になったのも、この杉浦さんの本のはしばしに愛があふれているからかもしれない。渋い好みをかわいくも甘すぎない絵と独自の視点に満ちた文章で表現されなにやら妙にキュートな味のある日本のあちらこちらを重すぎず楽し…

京都のおさんぽ

表紙の写真に使われている亀仙工房はこのあいだ週末にぶらっと歩いていてみつけた場所だし、紹介している場所も自分のお気に入りと重なっているし、おなじみの場所の写真をみるのは楽しいんだけど、なんか全体的にかっこつけて紹介して「これでどうだ」って…

三文役者のニッポンひとり旅

旧遊郭を殿山泰司さんがたずねるということで、ネットで注文したのだけど、現物をはじめてみたときは、男性週刊誌の風俗欄みたいなタッチで、これは女の読むものじゃなかったか。。などと思い、しばらく置いていた。最近自分の中で70年代検証ブームみたい…