石原裕次郎にはあまり興味がないのだけど、関川夏央さんの「女優・男優」の浅丘ルリ子の章に「スターが女優になりかわった夏」としてこの映画のことが詳しく解説してあるものでみてみた。
別の章に書いてある日活映画の「性的なセリフは意図して多用されるのに、性的描写は意図して避けられるといった一種の禁欲性」というものもたいそう感じた。
浅丘ルリ子は近年のすごいアイメークの人、って感じでなく、さらりとしたメイクでイメージ的には現在でいうと鈴木京香みたいな感じにみえたりした。ほんとに魅力的で、これはもう泥まみれ汗まみれ、やれるところまでやっていてその根性にも感心する。
東京から九州まで車を運ぶ話で大部分が未舗装の国道2号線がうつるのがとても興味深い。京都も三条大橋?と思われる箇所や東寺と思われる場所が出てくる。裕次郎のアパートのいすのいろどりなんかも味がある。ストーリー自体よりそういう部分部分にえらく惹かれた。
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