歌行燈

戦時中の映画ということで映画会社の名前が出る部分から戦時色が強かったけれど、そのご時世にあえて成瀬監督は時局とは関係のない明治時代の芸道ものを撮ったという風にNHKの解説でいっていた。泉鏡花原作ということでなんとなく難解なのではないかと思っていたが優れた作品のもつパワーでどんどんドラマを追っていくのがおもしろく、とても楽しめた。
近藤みわ子さんのブログがすごく私の気持ちと重なっている。イラストに描かれている2つのシーンがユーモラスな味わいがあって特に好きで。成瀬監督の緩急のつけ方っていつもうまいなと思う。山田五十鈴の若い頃は本当に可憐だなぁ。。