秋吉久美子とか森下愛子とか加賀まり子とか、今は大人の女性として活躍している女優さんの若い頃の姿ってほんと頬とかもぽっちゃりしていてとってもかわいくてもうそれを味わうだけでも十分な気分になる。この映画も森下愛子が、背伸びしている十八歳の役で、永島敏行と大変息のあった感じ。「サード」の翌年作られていたらしい。これでは勉強のできる役柄だったが、ほんと若い頃の森下愛子って頭のいいネコ科の生き物って感じがする。小林薫はちょと年上の設定だが「新人」とタイトルバックに書かれていた。たしかに年かさにみえた。父と息子や権威と若者の相克みたいなテーマもでてくるのだけど、時代の空気でもあるだろうし、藤田敏八監督の特色でもあるような気がする。
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