2015-01-01から1年間の記事一覧

大阪平成中村座

昼の部をみにいく。 コンパクトで役者さんがすぐそばの劇場。楽しい!幕間で食べたお弁当のごみなどの回収もスタッフが回ってこられたり、とてもいきいきキビキビしている印象。役者さんの演じ方も、とにかく観客と近い感じ。親しみやすさ楽しさが一番の舞台…

美の壺 猫づくし

河村目呂二という人のふざけたような写真に驚く。こちら。小津安二郎の無声映画のような空気。番組のページはこちら。かかってた曲紹介まで載っているんだ・・

新聞から

10/24付 京都新聞の土曜評論に女性史研究者 江刺昭子さんの文章秘密保護法施行一年ということで、戦時下、各地で起きた治安維持法拡大解釈によるでっちあげ事件の話。 世界文化グループ事件。浪曼事件。 心に留めておこう。

月影ベイベ 6

受け身だった蛍子が一歩踏み出した巻。思いを伝えることで動く状況。月影ベイベ(6) (フラワーコミックスα)作者: 小玉ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2015/10/09メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る

白い馬

上賀茂神社の神馬やおしらさまのおはなしに出てくる馬のように、白い馬というのはなにか神々しい存在というイメージがある。この映画に出てくる馬もとても気高く、たましいがたましいと出会って本当につきあうとはどういうことなのかなどをつきつけてくる。…

薄幸日和

主人公の名前は「五番町夕霧楼」のヒロインと同じ夕子さん。つぶあん入り生八つ橋の「夕子」もあの小説にちなんだものだったとは! 生八ツ橋に包まれているいろんなバリエーションの餡の味について(このコミックにもメロン味イチゴミルク味・・などなどずら…

おいしかったもの

治一郎のラスクというのを頂戴したら、サクサクしているのにしっとりしていて 本当においしかった。 バウムクーヘンが有名なところらしい。 関心空間にも登録あり。http://www.kanshin.com/keyword/...

アースダイバー

中沢新一氏の本、難解でわたしなどに理解できるのか?と心配だったが、とても読みやすい。「週刊現代」に連載されていたということもあるのかな?発案者の編集長がいなくなられて、終始孤独なたたかいだったようなことも書いてあるが・・ 中沢節というか東京…

ニューギニア泥面族

今村昌平のプロダクションが作り、73年に当時の東京12チャンネルの金曜スペシャルの1時間枠で放映されたもの。 73年の金曜スペシャルのタイトルを載せておられるサイトがあったが、ああこの空気懐かしい。タイトルは扇情的でも、中身は普通だったりしそう…

新聞記事から

「共倒れ」社会を超えて 「共倒れ」社会を超えて: 生の無条件の肯定へ! (筑摩選書)作者: 野崎泰伸出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/03/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る2015年10月16日の京都新聞文化面に広瀬一隆氏という方が署名…

雪花の虎 1

東村アキコさんが描く上杉謙信。東村さん、歴史ものどうなんだろう?と思っていたが、東村さんにしかできない表現の仕方がある。なんか元ヤンの先生風というか、歴史とはこう語るものという定型を超えた説明の仕方、現代っぽく描く人間の感情表現、歴史嫌い…

ポケットは80年代がいっぱい

1960年生まれの香山リカさんの80年初頭。高校生の時の投稿がもとで松岡正剛の工作舎に出入り、そこから見知っていく人脈は町田町蔵、祖父江慎、戸川純、浅田彰など名だたる面々なのだけど、書き方の基本姿勢に自慢げなところが全くなく、まっすぐ自分の気持…

悪い本

吉田尚令さんの、もともとはかわいらしい世界に属していたゆえに堕ちてもっと邪悪にみえるものの描き方、このこわさに尽きる。 ピュアじゃなくなってしまう事への恐怖に脅かされる。怪談えほん (1) 悪い本作者: 宮部みゆき,東雅夫,吉田尚令出版社/メーカー: …

希望の牧場

福島第一原子力発電所の警戒区域に取り残された「希望の牧場・ふくしま」のことをもとにつくられた絵本。 絵の吉田尚令さんは、宮沢章夫さんのNHKの朝のラジオ「すっぴん!」に出演されたときや、朝日新聞の「プロメテウスの罠」という連載記事の取材の中で…

ねことじいちゃん

「まめねこ」*1のねこまきさんの描く海のみえる階段の多い町に住むおじいさんと猫の物語。私の頭の中のイメージでは尾道、そして下津井。小津安二郎の「東京物語」のその後のような感じ。「まめねこ」の方では心優しき存在というだけだったおじいさんの暮ら…

WITHOUT TELEVISION vol.0001

「新しい神様」の土屋豊監督が、自分で作って自分で売っている、複製自由のテープ。 山形国際ドキュメンタリー映画祭のサイトの土屋監督へのインタビュー記事にこのビデオに収録されていた「Identity?」の話が出てきている。 土屋豊監督「タリウム少女の毒…

伊藤まさこの雑食よみ 日々読書好日

ふむと思ったこと 猪熊弦一郎さんの集めた物を、岡尾美代子さんが選びホンマタカシさんが撮った「物物」物物作者: 猪熊弦一郎,ホンマタカシ,岡尾美代子,堀江敏幸,菊地敦己,丸亀市猪熊弦一郎現代美術館出版社/メーカー: BOOK PEAK発売日: 2012/07/30メディア:…

相続人

なんか人間関係が複雑に入り組んだビデオジャケットの解説をみて、理解できるのだろうか?と思ったが、アルトマン監督、整理がうまい。ケネス・ブラナー演じる弁護士の調子に乗っている感じがおもしろくて、そこから起こる事件にどんどん惹きつけられた。 「…

3月のライオン 11

この作品、作者の羽海野チカさんが渾身の力で送り出しているような気配をいつも感じる。 集団から孤立すること、その中には家族という一昔前までなら愛することが当たり前とされているものからの血を吐くような分離や決別ということも含まれていて、そうせざ…

阿弖流為

大阪松竹座にて。 劇団☆新感線のいのうえひでのり氏の演出。新感線の舞台はTVでちらっとみたくらいなもので、はじめものすごい動きとセリフ回しや場面展開の速さに驚いた。 そんな中で、勘九郎さんや片岡亀蔵さんの明瞭な芝居は手掛かりになって助かる。故・…

ちはやふる 28

ビスコンティの「山猫」でも出てくるように、世の中は変わり続けるのであるから、人間もそれに対応していかなければならない・・この長く続いた作品もいつまでもハッピーの繰り返しというわけにもいかない。一皮むける時が来ているんだなあ。前巻にくらべる…

明日を知った男

ふや町映画タウンのおすすめ ☆☆(実はけっこう・・おすすめ)とのことで、みてみた。ルネ・クレールの映画はじめてかも。。*1ひょんなことから明日の新聞を手に入れた男。事態がことごとくその通りに起こっていく。そんな中、自分の死亡記事までみつけてしま…

ザ・フロント

先日「ラジオ・デイズ」*1を再見し、ウディ・アレン関連のもので見たか見てないかはっきりしないものとかしっかり見ておさらいをしていこうという気になる。これは監督も脚本もウディ・アレンではなく、ウディ・アレンは役者としてだけ出ているだけというこ…

BILLY BAT 17

9.11の巻。声高に報復行動をうながしたり、逆に戦争反対の運動にすぐに移れるわけでもなく、どうしたらいいのだろうと自問し、古本屋に集う人たち。オタクにはオタクの考えが、そして力があるはずであるという物語。「20世紀少年」*1や「21世紀少年」で音楽…

ロング・グッドバイ

82年に出た和田誠さんの対談集「映画に乾杯」で、和田さんが羽仁未央さんとこの映画について話をしておられ、和田さんにとってのフィリップ・マーロウはハンフリー・ボガードだとおっしゃって、羽仁未央さんはこの映画で演じたエリオット・グールドが飄々と…

おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道

女性編集者と二人、自分で設定されたルールで回る鉄道の旅。ネーミングどおり、うっかりした出来事も起きるけれど、そういう時にこそその人の人柄がみえるもの。 自分で設定したルールにも、ケレン味がなくて、でも、読者も楽しめるように工夫して書かれてい…

ひとりごはんの背中

2009年1号から2011年42号に連載された「モーニング」に連載していた「ひとりごはんの背中〜独身男女の自炊と暮らしの手帖」という連載から抜粋し、加筆・編集したものとのこと 一人暮らし生活している人の部屋でごはんを出してもらって食べるという企画、な…

「絵本合法衢」 立場の太平次

平成27年大阪松竹座左枝大学之助・立場の太平次 … 片岡仁左衛門 うんざりお松・弥十郎妻皐月 … 中村時蔵 田代屋与兵衛 … 中村錦之助 田代屋娘お亀 … 片岡孝太郎 松浦玄蕃 … 市川男女蔵 高橋瀬左衛門・高橋弥十郎 … 中村歌六 太平次女房お道 … 片岡秀太郎 …

しばおっちゃん

「まめねこ」の作者が描いた家庭持ちの中年サラリーマンは柴犬化するというお話。ソフトバンクの犬のお父さんより冷遇されている感ありでなんだかかわいそうになってしまう。 ラインやtweetでしかコミュニュけーションがとれない新入社員の佐倉の姿みてると…

超高速!参勤交代

「七人の侍」や「十三人の刺客」*1などの日本映画の名作の良さを現代人に受け入れやすいポピュラーな形で表現した映画のように思った。 東北の小藩が舞台になっているこの映画、今起きている事への申し立てを時代を変えて描く手法は、昔の歌舞伎などにも相通…