1960年生まれの香山リカさんの80年初頭。高校生の時の投稿がもとで松岡正剛の工作舎に出入り、そこから見知っていく人脈は町田町蔵、祖父江慎、戸川純、浅田彰など名だたる面々なのだけど、書き方の基本姿勢に自慢げなところが全くなく、まっすぐ自分の気持ちが書かれている感じでとてもおもしろかった。香山さんが自分の眼でみたそれらの人物評も楽しい。年代が近い自分にはこの空気が甘酸っぱいやら懐かしいやら・・香山リカという名前がとりあえず「匿名」というような意味で編集者(山崎春美というアーティスト・・有名人らしいが私は知らなかった)によってつけられ、ほかの人物もその名で仕事をしていたというのを読めたのも、収穫。ちょっと香山さんへの見方が変わった。
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2008/02/28
- メディア: 単行本
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