伝統芸能

特選!!米朝落語全集 第四集

猫の忠信 平成元年5月9日 大阪コスモ証券ホールにて収録五光 平成元年4月17日 大阪コスモ証券ホールにて収録「猫の忠信」は、「義経千本桜」の狐忠信をみたことのある人ならものすごくウケると思う。あの狐が告白する時の歌舞伎の舞台とそっくり!特選!! 米…

特選!! 米朝落語全集 第二十三集

1.ふたなり 平成三年六月十日 毎日放送ギャラクシーホールにて収録 2.一文笛 平成二年九月十八日 大阪コスモ証券ホールにて収録「ふたなり」の噺は、「夏祭浪花鑑」の中の近年上演されていない五段目「道行」という浄瑠璃にヒントを得たのであろう、と権藤芳…

特選!!米朝落語全集 第一集

一 帯久 平成元年4月17日 大阪コスモ証券ホールにて収録 二 天狗さし 平成元年9月12日 大阪コスモ証券ホールにて収録米朝さんの追悼番組できくのは、米朝さんは枕の部分で理解が難しいような噺の背景をちゃんと説明されて多くの人がきちんと噺を楽しまれるよ…

特選!!米朝落語全集 第十六集

一 三枚起請 平成二年十月二十三日 大阪コスモ証券ホールにて収録 二 つる 平成三年二月十九日 大阪コスモ証券ホールにて収録小さい時米朝さんはテレビにもよく出ておられ、一般人と落語の距離ももっと短かったように思う。洋画劇場がしょっちゅうテレビでや…

落語研究会 古今亭志ん朝 全集上 一 文七元結 火焔太鼓

文七元結、以前談志さんの舞台*1と勘三郎さんの舞台*2でみたことがあるが、勘三郎さんの歌舞伎と志ん朝さんのテイストは似ていると思う。談志さんのは一味違っていたな。同じストーリーでこうも違うものなのだな。 志ん朝さんの落語、初体験だったけれど話が…

三月花形歌舞伎 南座

今年から花形歌舞伎のメンバーが一新したようだ。平成生まれの出演者が勢ぞろい。 まずはじめの「矢の根」。衣裳もしつらいもおめでたい雰囲気。紅梅白梅と青と白の格子模様が華やかで素敵。中村歌昇演じる曽我五郎のやんちゃな感じがかわいらしいし大げさな…

人情噺文七元結

山田洋二監督のシネマ歌舞伎を衛星劇場で。 このあいだ談志の落語*1できいていたのだけど、違いがはっきりわかった。こちらの方は、長平衛を勘三郎さんが演じているのもあり、デティールで笑かされる。談志のはあくまでストイックだ。芸者屋の女将さんを中村…

立川談志 文七元結

1992年11月9日立川談志の国立演芸場の舞台を衛星劇場で放映。 べたっとしてないドライなのり、粋だ。好きだ。立川談志 ひとり会 落語ライブ '92~'93 DVD-BOX 第一期出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2007/06/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 8回この商品…

八重桐廓噺〜嫗山姥

2004年歌舞伎座。 衛星劇場にて。番組情報はこちら。 福助さんが八重桐という主人公。最近(になってようやく)福助さんの映像を目にすることが多いのだけど福助さんの女形の、ちょっと仇っぽい感じ楽しい。 もともとは沢瀉姫を演じた七之助さんが目当て…

奇想天外! 浮世絵師 歌川国芳の世界

JR京都伊勢丹にて。 ポスターに惹かれて行ってみたがとても楽しめた!題材自体もおもしろいのだけど、その構成の仕方も、細かいところも凝っていてどの作品もすごい!かっこいい。 歌舞伎題材の猫ものとか、最近歌舞伎をみはじめた猫好きの私にはダブルでう…

三人吉三

平成13年6月 渋谷シアターコクーンにて。「勘九郎箱」というDVD-BOXにはいっている。 主役の三人は故・勘三郎さん、福助さん、橋之助さん。 この夏、ひと世代若い 勘九郎さん、七之助さん、尾上松也さんでみた*1のだけど、違いがよくわかった。この夏にみ…

野田版 鼠小僧

「三太」という棺桶屋がひょんなことから鼠小僧になるという設定で、クリスマスを意識した大道具なども使われている。ちょうどこれを観た日、管理社会からはじきだされる・・ということに思いを馳せていたもので、勘三郎さんの熱演にうたれた。 福助さんの女…

連獅子

CS衛星劇場にて。歌舞伎初心者の自分が舞踊劇を最後まで見られるか心配だったのだけど、楽しめた。途中、片岡亀蔵さんと坂東彌十郎さんによるコミカルなシーンもあるし、それが最後の獅子の舞へのうまいつなぎになっていて・・勘三郎さん親子三人の息のあっ…

染五郎の超訳的歌舞伎

染五郎さんが監修された歌舞伎の衣裳図鑑の本*1の端々から染五郎さんの意気が伝わりこの本も読んでみた。 さまざまな演目の解説を演じ手からのポイントで書かれていてとても読みやすいし、次の鑑賞ガイドにもなる。 野村萬斎さんの「萬斎でござる」*2も、伝…

平成中村座ニューヨーク公演2007 法界坊 隅田川続俤

2002年版を見終えて、こちらを見ると、NYの劇場の制約で短くしたこのバージョン、みやすくていいなと思った。最初の登場人物の紹介などもわかりやすい。また勘十郎という憎まれ役をこの回では笹野高史さんがされているのが、ほんとにぴったりというか、前回…

隅田川続俤 法界坊

平成12年の平成中村座の旗揚げ公演の模様をテレビ中継したものを見た。串田和美演出。 できたての気合い、ファンサービス満載。ちょっとびっくりするくらい。先代勘九郎さんの法界坊がなんどかビートたけしが演じるおっさんに見えた。福助さんという方も評…

歌舞伎のびっくり満喫図鑑

客席からぼんやりみていたらわからないような細かいところにその役者さんにちなんだ紋様があったり、歌舞伎の小道具とそして大道具の工夫について書いてある本。写真も多くとても楽しい。 この本を読んでいたから「小栗栖の長兵衛」をみたとき*1もかわいい桃…

京都芸術劇場春秋座 松竹大歌舞伎

義経千本桜 四ノ切 口上(猿之助 中車 襲名) 小栗栖の長兵衛プログラムの順番だと先に小栗栖で口上、義経千本桜だったのだけど、なぜか義経から。たぶん大道具の段取りのためでは?とのことだったけれど、ほんとは義経千本桜が最後の方がいいと思う。大いに…

廓文章 吉田屋

2012年浅草公会堂 花形歌舞伎文楽の演目でもこのタイトルをみたことがあるが、ほんとにかわいらしいお話で、浄瑠璃にあわせての部分も多く、人形さんが演じてるのもよさそうだなあと思いながら見る。 主人公のやさ男伊左衛門は愛之助さん。普段はかっちりし…

恋三味線

アラカンさんの関西ことばがきけるということでみてみたのだけど、そちらの方より、伝統芸能もの、歌舞伎の舞台の三味線の方の物語として楽しめた。 GHQの命令でチャンバラものが作れない時代の作品なもので、アラカンさん演じる杵屋庄太郎が舞台にたてなく…

平成中村座NY公演 怪談乳房榎

wowowの紹介ページ 歌舞伎美人の紹介ページ ちょっときいたことのあるような東京の地名がたくさん出てくるけれど、紹介してらっしゃる方のブログがあった。(こちら)勘九郎さんの早替り。七之助さんの声の良さ。

神明恵和合取組「め組の喧嘩」

先日wowowで再放送していて最後の方のお楽しみの部分をみて、なかなかよかったもので、以前録画していたのをはじめから観る。ラストの仕込みのところを知っていたにもかかわらず、その瞬間涙が出た。前に平成中村座の夏祭浪花鑑のNY公演*1を観た時も、ラスト…

映画 中村勘三郎

まずカタチから入れ、という指導は小津映画の作り方とも相通じるような・・舞台稽古の時の指導、ダメだしされるまでは普通にみえる演技が、勘三郎さんがやってみせたら、断然そっちの方がよくみえるのがすごい! 耳鳴りで休業された後復活されそれから少しし…

歌舞伎のかわいい衣裳図鑑

文楽をよくみにいく友人は双眼鏡で衣裳のすみずみをみていたけれど、これは歌舞伎だけどなるほど衣裳や小道具というのはこんなに隅々まで工夫されているんだと読んでいて楽しくなる本。 今風に楽しくかわいらしく構成されており、楽しい。 コラムでのこぼれ…

通し狂言 寿三升景清

南座にて。もうなんていうかレビューの世界というか、終始その造形をわくわくして楽しめた。海老蔵さんがイアホンガイドのインタビューで、歌舞伎というのははじめははじめで見た目の美しさで入っていけるし、年数を経ればまたさらに深い楽しみができる、な…

恋飛脚大和往来 封印切

平成二十三年明治座五月花形歌舞伎をwowowで放映したもの勘太郎さん時代の現勘九郎さんが主人公忠平衛役。お父さんの勘三郎さんの「夏祭浪花鑑」*1をみたときも、まったく違和感のない上方ことばに驚いたが、勘太郎さんも完璧だった。心の弱い優男を魅力たっ…

六代目勘九郎襲名披露公演 平成中村座 一條大蔵譚

以前wowowで放映していたもの 襲名披露という格の高い公演というのもあるのか、浄瑠璃の文言がメインで、役者さんのせりふも浄瑠璃風。文楽をみているような錯覚に陥った。動きも人形浄瑠璃風なところも多かった。

平成中村座 通し狂言小笠原騒動 (2012年4月)

以前wowowで放映していたもの。 時代物特有の重々しい言葉遣いが心地よい。平成中村座の特徴なのか、話はわかりやすい。 勘九郎さんが珍しく犬神兵部という悪役を演じているところをみたが大変迫力があった。今までひとのよい役とかをみることが多かったが、…

牡丹燈籠

2011年5月明治座花形歌舞伎で演じられた「牡丹燈籠」、wowowで放映したものをみる。wowowのページ とてもわかりやすくひきこまれる。その中で、七之助さんの声色には古典の響きを感じさせ、わかりやすさとの共存がまたすばらしい。はかなげなお姫様の感じと…

萬斎でござる

変な謙遜とかなくて気持ちのよい本。芸とちゃんと向き合っている。狂言に興味を持った。 同時期に読んだ「統合失調症がやってきた」と「萬斎でござる」、両方とも人間として生まれてきて与えられた使命を与えられた時間でどう生きるかということを考えさせら…