伝統芸能

明治座五月花形歌舞伎2013 実盛物語/与話浮名横櫛

wowowで放映していたもの。番組情報はこちら。9月にも再放送するらしい。先日から片岡亀蔵さんが気になっている。プロフィールこちら。プロフィールにも書かれているように敵役だけどどこかユーモアが漂う。口跡もしっかりしているし、スパイス的にくっくり…

平成中村座 於染久松色読販

以前wowowでやっていた2011年11月から12年5月の平成中村座ロングラン公演より、壽初春大歌舞伎の演目を録画したものをみる。 (番組情報はこちら)松本でみた七之助さんの美しい女形*1が懐かしく、その気持ちにちょうどこたえてくれたこの公演。 検索すると…

三人吉三

今年はコクーン歌舞伎がこの演目で、松本でみることにしたので、以前wowowで新春浅草歌舞伎放映していたものを今頃鑑賞。(こちら)2011年新春公演。 七之助さんの、開き直ったり喜んだりを表現する声の艶っぽいこと。愛之助さんの姿は、血のつながりなどな…

歌舞伎 家と血と藝

歌舞伎の世界のこみいった血縁関係や〇〇屋という屋号の由来、その沿革など前から詳しく説明を読みたいと思っていたことを同世代(1960年生まれ)の人らしくわかりやすく説明してくれている。藝についても踏み込んだ率直な批評を含んでいて読んでいて刺…

人形浄瑠璃文楽 平成26年 初春公演

12月26日の新聞で補助金減額にむけ「正念場」と書かれ、さらに1/15付の新聞では厳しい状況が伝えられている1月公演。この日の公演は本当に客席と舞台が呼応し合っているのが感じられすばらしかった。 百貨店などが閉店してしまう時、閉店セールだけにぎわっ…

猿之助への軌跡展 

京都造形芸術大学で。紹介サイト。 猿之助さん、こちらの春秋座の芸術監督に就任されていて、また、過去春秋座でのだしものも多いんだ。今度いってみたい。 「義経千本桜・川連法眼館(通称・四ノ切)」の稽古から本番までを収めた45分のドキュメンタリーフ…

綱大夫四季

巻頭には永六輔さんの口上、外函にも味。 生田家の家紋 丸に十。息子さんの咲大夫さんが名前をもらわれるときの逸話で出て来る紋の話ともつながっていて趣深い。 山川さんによる絵。など、凝ったつくりになっている。ソフトカバーの本は読みやすくていいけれ…

伊賀越道中双六

大阪国立文楽劇場にて朝からぶっ通しで文楽。しんどいかと思いきや、話にどっぷりひたれてすっきり理解できてよかった。はじめあらすじで読んでいるとなんか入り組んでいてわかりにくそうな話と思っていたが、舞台でみたら大丈夫。 ちょっと前に歌舞伎でみて…

平成中村座 片岡仁左衛門 中村勘三郎「伊賀越道中双六 沼津」

wowowにて。 仁左衛門さんと勘三郎さんの間に流れる信頼がみていてとても気持ちがよい。最近、ひとつ下の世代の人たちの歌舞伎をみることが多かったけれど、こちらはやっぱり落ち着いていて、それでいてまだみずみずしさもあっていいなと思う。仁左衛門さん…

夏休み文楽特別公演

先週の日曜、大阪国立文楽劇場へ。今回は三部。一階ロビーの芝居絵が私は大好きで写真を撮ったもののずいぶんボケている(~_~;)。パンフレットをみると長谷川貞信さんの名前が。ちょっと調べると、関西大学の長谷川貞信のコレクションのページがヒットし、そ…

夏祭浪花鑑

平成16年7月に故中村勘三郎さん(当時は勘九郎さん)がNYで公演した平成中村座のテレビ中継。昨年暮、勘三郎さん追悼でNHKで放映していた時、序幕だけみていたのだけど、最初から通してもう一度最後迄みてみた。NY公演ということで、大向こうの声があまり…

歌舞伎のぐるりノート

中野さんは小劇場で演じられた歌舞伎素材の作品をみて、けれん味とか歌舞伎的なものに惹かれるようになられたとか。で、見た目の色合いとか楽しさをまず歌舞伎に求めて鑑賞されているところ、ちょうど自分にとって肌合いのあう本になっていて楽しめる。 服部…

夜の鼓

赤川次郎の文楽の本に、近松原作ということで紹介されていた作品。おもしろかった。時代劇っぽくなく、時代は江戸だけどテイストは現代劇という感じ。これぞまさに世話物っていうことか・・ 実直な武士である夫を演じている俳優さんの西洋風な阿部寛のような…

妹背山婦女庭訓

「浄瑠璃を読もう」とあわせて読むと、このストーリーの中のわかりにくいところ(鹿の話が急に出てくるところやお三輪の扱いなど)がしっくりと入ってくる。「浄瑠璃を読もう」にも紹介されていたけれど、天智天皇が身をひそめているところの庶民とおつきの…

浄瑠璃を読もう

昨年11月に文楽の忠臣蔵をみにいく前に、この本の忠臣蔵の部分だけ読んだらかなり入りがよくて・・そのあと、「義経千本桜」のところではほかにも読みたい本が並行してあったことも手伝ってかちょいと時間がかかったものの「菅原伝授〜」以降はおもしろくノ…

菅原伝授手習鑑

このお話、NHKの歌舞伎中継で寺子屋のあたりをちらっとみて、なんだかおもしろいなと思いつつもさらっとした説明ではどうも話の前後関係がわからないでいたところ、この絵本を読んでやっとちゃんと理解できた。ぴったりの現代語を選びつつも格調は崩さず、わ…

仮名手本忠臣蔵

文楽の忠臣蔵に今月末行くので予習中。先般読み返した三浦しをんさんの「あやつられ文楽鑑賞」*1の忠臣蔵のページも筋が現代的に頭に入ってよかったのだけど、彼女のは矛盾点をツッコミながらの展開であるのに対し、この絵本では、その筋になっているいわれ…

コクーン歌舞伎 天日坊

wowow舞台中継にて。(詳細こちら) 歌舞伎界の人と小劇場系の人がまざって演じているのだけど、歌舞伎の人のケレン味あふれるお芝居がやっぱりぐっとくる。歌舞伎特有のためてにらみをきかすのやら(中村獅童)流し目(中村七之助)やら・・声のはりやら・…

義経千本桜

タイトルはよくきいていたし、歌舞伎とか親しまれる方には超常識のはなしなんだろうけれど、はじめてちゃんと理解できた!(歌舞伎や文楽での演目解説、みたいなところに書かれていても文章の中にいくつか知らない名称が出てくるともう読み飛ばしてしまって…

落語の話

ボードへの書き込みよりmikaちゃん 落語の楽しみは、愛すべきバカがたくさん出てくることと古き良き時代の日本、特に季節感に溢れていることかなー。 その時期にしかやらない季節モノの噺があって、例えば「青菜」が高座にかかるようになると夏だなーとか、…

ザ歌舞伎座

日頃伝統芸能とは無縁の生活を送っていると思いこんでいた東京在住の楽しいノリの友人が「毎年顔見世だけは必ず南座でみている」というのをききせっかく自分は京都に住んでいるのだから一度体験しなければと去年決意して行ってみた。ちょうどその時のだしも…

伝統芸能の若き獅子たち

まるっきり伝統芸能のことに疎いわたしが読んでも楽しめるように書かれている。プロフィールに載っているそれぞれのごひいきの店や、好きな映画のことなどもとてもおもしろかった!興味はあるけどとっかかりを探してる人やかなり伝統芸能にはまってる人どち…

きのね

十一代目市川團十郎さんがモデルになっている小説。顔見世にいったりちょっとだけ歌舞伎に興味をもっていたもので友人が紹介してくれた。たとえば司馬遼太郎さんの本に架空の人物がまざっているけれど、すごく生き生きと実在した人物が描かれているのと同じ…