猫侍 玉之丞写真集

猫好きでドラマの批評眼がしっかりした友人が、このドラマをすすめてくれて、わたしは北村一輝の自虐はいったような虚勢はいっているような、でも誇りを失わない絶妙なコミカル演技と、時代劇なんだけどカジュアルな台詞回し、猫のかわいさにもうこれを見る…

かわいいにもほどがある

猫ものばっかり読んでるけれど、この作品のツッコミセンスがシャープでとっても好もしい。ほんとによくわかる描写で家に居た猫、関わりのあった猫のことを描いているのだけど、笑いの中に生き物のさだめとしての死が織り込まれ、その加減が絶妙でこちらも完…

猫のよびごえ

タイトルどおり捨て猫のよびごえにこたえてどんどん猫屋敷化していく町田さんの家。帯にある「みんなが生きていたこと、その時間」まさにそういう本。猫のこと離れて一般的に家族として生活していくことをも表現しているような・・町田さんの猫に寄り添った…

ミル 6

この巻は急展開、決着へ。化け猫ということ無関係にマイノリティーの恋愛とそれを囲む人々の話でもあるな。。物語の大元の設定はファンタジーだけど、佐賀の両親の金銭感覚などはリアルでほほえましく、地に足ついた実体験に基づいている感じが好ましい。ミ…

ミル 1〜5

我が家の猫と同じ名前の猫が主人公。しかも、うちのと同じカギしっぽ。(丸まっている。) 佐賀出身の大学生のお話で、佐賀(鍋島藩)由来の化け猫の物語。化け猫といっても、妖怪じみたものではなく、長生きで人間の姿になる猫の話。家の者に「ミルっていう…

ねこしつじ 2−4 猫ピッチャー 1

猫が人間の職業についている作品二種類。どちらも猫の習性を職業に活かして描いているのだけど、猫を巡る群像劇が楽しい猫ピッチャーの方が私は好みで、もう毎回かわいくておかしくて大笑いしてしまった。ねこしつじ(2) (ワイドKC BE LOVE)作者: 桑田乃梨子…

おおきなおおきなねこ

民話をもとにせなけいこさんが作られたこの物語、河童に対峙するおばあさんのごく日常的であきらめを含んだ接し方、でも智恵のある対応がおかしくて・・いい味!おおきなおおきなねこ (こどものくに傑作絵本)作者: せなけいこ出版社/メーカー: 金の星社発売…

猫が背筋を伸ばすとき

杉作さんのハードボイルドな愛情。路地の小さきものへの視点がすごく細やかで、北野武の魂と似たものを感じる。猫が背筋を伸ばすとき作者: 杉作出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/01/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

片桐くん家に猫がいる 7

今一番ゆったりした気分になるコミック。主人公の片桐くんの淡々とした平常運転っぷりが気に入って。猫へのあったかい視点もとってもいい。片桐くん家に猫がいる 7 (Bunch Comics Extra)作者: 吉川景都出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/12/09メディア: …

ねこはい

伸坊さんの猫のイラストに、猫はこういうシチュエーションだったらこんな風にひねるのでは・・という句が載っている。伸坊さんのイラスト味があって品があって良い。ねこはい作者: 南伸坊出版社/メーカー: 青林工藝舎発売日: 2013/07/25メディア: コミックこ…

キャット・ピープル

猫族の末裔で興奮すると豹に変身してしまうのではないかと悩んでいる女の人が主人公なんだけど、表情ややることがとってもネコっぽくて猫を飼っている自分には「猫はこういうことするなあ」とそれを押さえつけようとする周りの人のことを疎ましく思いながら…

みさおとふくまる さようなら こんにちは

「みさおとふくまる」*1の続編。 表紙にびっくり。そういうつくりの映画みたい。 みさおさんと猫のふくまるの間に流れている信頼関係が写真に沁み出ていてみていて知らぬうちに笑みがこぼれてしまう本。 前作以前の時期のよい写真がたくさんあったんだなあ。…

ネコライオン

ネコとライオン 確かに似てる・・・両方の似ているショットを並べているけれど、やっぱり猫が好き!ネコライオン作者: 岩合光昭出版社/メーカー: クレヴィス発売日: 2013/08/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る

まめねこ

拾われてきた二匹の子猫目線で話がすすんでいくんだけど、シンプルで、わざとらしくなくて猫ってこういう風に考えてそう!って感じでおもしろい。猫のきらいなお母さんの発想がおかしいし、おじいちゃんのさりげない愛情表現などよい表現!まめねこ あずきと…

猫と人と古民家と

キャットシッター南里さんは、「それいけ、キャットシッター」という本を読んだことがある。その時は猫を飼っていなかったのだけど、書評家の藤田香織さんが、本が増える一方なので「本の福袋」という企画をたてられ、それに当たって、送ってきたものの中に…

くるねこ

「来る猫」だから「くるねこ」なのかな?とにかく捨て猫をみたら即拾ってしまうくるねこ大和さんのおうちにいる4匹の猫とあとから拾われ、養子に出た子猫ちゃんたちとの日々。一匹しか猫のいない家のものからみると猫を複数身近で見ている人の猫の個体差の表…

中村猫整体院

整体院に行ったら先生はどうも猫?というお話なんだけど、猫の特徴がきっちり描かれていて、猫が整体師したらこうなるだろうなー、という感じでげらげら楽しめた。絵もとってもいい。中村猫整体院 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)作者: 二丁目のママ,逢川…

猫鳴り

豊崎由美さんの絶賛解説付き。猫好きの友人にすすめられたのだけど、豊崎さんも書いておられるように、筆者はほんと猫に対して冷徹で、公平。登場人物の猫への応対ははじめビックリするほどの冷たさ。豊崎さんも指摘しておられるが、これだけ猫のことを描け…

猫の目散歩

タイトル通り猫視点でものごとをみているエッセイ。だけにちょっと浮遊している。でも基本いい気持ちで読める。猫の目散歩作者: 浅生ハルミン出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/03/11メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (10件) を見る

しろねこ しろちゃん

MAYA MAXXのタッチ(大胆だけど、猫の微妙な表情が秀逸)もいいし、ことばもきれいで、いつか小さい人に読んであげたくなる。ちょっとクサクサすることがあった時に読んでじわーっと心に栄養のものが沁みていった。しろねこしろちゃん (幼児絵本シリーズ)作…

片桐くん家に猫がいる 3−6

1,2巻は猫がうちに来る前に読んでいて、片桐くんの飼っている猫たちの中でとにかく愛想のよいとぼけた猫が好きだったが、飼い始めてからみる今はツンとした猫が気になる。そのかわいさがわかるようになったというか・・あと、この作品自体も円熟してきている…

猫語の教科書

暮し周辺の本を厳選して扱っている松江のartosbookstoreにて購入。 猫の生活マニュアルを猫が後輩猫に伝授しているものなのだけど、中の写真の猫の表情等、「うちの猫もこういう感じ!」というものが多数で(大島弓子さんも亡くなった自分の家の猫を思い出さ…

明日もいっしょにおきようね 捨て猫でかおのはなし

あったまる。でも保健所の捨て猫を管理している人の心持ちに思いを馳せてしまう。明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし作者: 穴澤賢,竹脇麻衣,岡優太郎 (アートディレクション)出版社/メーカー: 草思社発売日: 2012/04/21メディア: ハードカ…

猫なんかよんでもこない

元ボクサーの作者による男性誌の一隅にありそうなタッチの連作。かなりやられた。はにかみながらの抒情。北野武の世界みたい。猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)作者: 杉作出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2012/05/17メディア: コミック購…

伊藤潤二の猫日記 よん&むー

かわいいかわいいって表現するんじゃなくて 「気持ち悪いものを飼うことになっちまった」ってスタンス なのになんか猫に気に入られたくて〜みたいな感じがとってもいい。ことにこの表紙の右側の猫が表情、やることうちの猫そっくりで。(伊藤さんのはちゃん…

猫だましい

猫だましい (新潮文庫)作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/11/28メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 12回この商品を含むブログ (24件) を見る河合さんの「子どもの宇宙」という本も児童文学からこどもを論じる著書で、そこから興味を持った…

猫の品格

品格本ブームの時に、るえかさんは、「品格なんて『こういう時はこう振る舞う』って計算した時点でアウトだよ、ケッ」って思っていたに違いなく、でもそれをそのまま指摘するそれこそ品格のなさみたいな芸のない書き方したくなくてたくさん飼ってきた猫をだ…

マダムGの館 黒猫篇

「黒蜥蜴」を意識したようなマダムが、「美の壺」みたいに、自分がなんだか気になっているものばかりとりあげて説明してくれる形になっていて、気の合う友達としゃべっているような気分で「そうそう!これもいいね!」と読み進む。たとえば芸艸堂が作ってい…

みさおとふくまる

みさおおばあちゃんの表情も猫との暮らしっぷり、季節感もすごくすてきな写真集。なんて仲良くてほのぼのした感じなんだろう。思い出すだけで顔がほころんでしまう。みさおとふくまる作者: 伊原美代子出版社/メーカー: リトル・モア発売日: 2011/10/22メディ…

ノラや

もう表紙の写真がかわいらしくて。主人の話きいていながらもふらっとどっか出て行ってしまいそうな猫の風情。みたら町田康氏の撮影らしい。さすが。 そして、言葉づかいのすばらしさ。ユーモラスで品があって偏屈、という雰囲気がぷんぷん漂っていて、その内…