アラビア猫のゴルム 2

猫を飼う前に読んだ1巻も充分おもしろかったけれど、猫飼ってから読むこの2巻は格別。普段猫って何を考えて生活しているのかな、って思わせるようなところがあるのだけど、甘すぎずそれが表現されているのが楽しい。猫のけんかはそのままの音声で、ってと…

ねこしつじ 1

うちの猫もこういうことするなーっていうことがちょこちょこ出てくる。(普段入れない場所の戸口があいていたらすごい勢いではいろうとする。。寝ていても気配ですぐ起きる・・等々)猫飼ってる人にはおもしろいかも。ねこしつじ(1) (ワイドKC BE LOVE)作者:…

モモのこねこ

図書館の絵本コーナーにおいてあってふっと手に取ってみた。すごくさらっとした感じで捨て猫を拾った女の子の気持ちが描いてあるのだけど、これが家で猫を飼い始めた自分にはわかりすぎるほどわかる感じで、心があったかくなるやらわしづかみにされるやら・…

トイレット

荻上直子監督の作風なのだろうけれど人間としての生々しさが希薄な世界。CMとかだったらおもしろい着想だと思うのだけど、流れる風景をふーんとみる感じで、魂まで響くとかいうタイプの映画ではないなあ。センセーという名の猫登場。雰囲気はいいのだけど雰…

猫とあほんだら

若いころ身辺がざわざわしているときに同僚からすすめられたのは紀行ものなどの説明文的な書物。感情をわしづかみにはされたくないが、心の安定も求めている・・かといって、安易ないい話はききたくない・・そんなときにちょうどいい。この本もちょっとそう…

猫座の女の生活と意見

浅生ハルミンさんがあちこちの雑誌に発表されたものをまとめたもの。古本屋さんでアルバイトしておられたこともあり、古本と古本を愛する人のための雑誌「彷書月刊」に載っていたものも多く、映画版の「私は猫ストーカー」で描かれていた、原作にはない主人…

私は猫ストーカー

映画を見たときの予想通りやっぱり本のほうが好みだ。しかし、このままでは映画にするのは難しいからあの形だったんだろうな。本のサイズ、字のタッチ、写真に添えられた言葉のおもしろさ、ふんわりとしたユーモア漂う人を落ち着かせる文章、イラストのタッ…

私は猫ストーカー

うーんどうだろうなあ・・これは原作の方がずっとよさそうな・・(読んでないけれど、あの絵とかから漂う雰囲気で。。読まねばね!)映画としてまとめるために人間の恋愛沙汰とか混ぜてあるような風にみえるけれど、なんだかそこが私には。。谷根千や古書猫額…

アラビア猫のゴルム

ヤマザキマリさんがシリアのダマスカスで出会い、飼うことになったゴルムという猫のおはなし。一応ゴルム主体で描かれていて人間にとっては迷惑なネコの行動も猫流に理解できてしまってこの感じすごくいい。ゆっくりしたい気分のときにうってつけ。言葉のわ…

ねこタクシー

すごい気合の入った名作、とかではもちろんないし、ストーリー展開など全体にゆるい感じがするけれど、今の時代にあった感じを職人芸っぽくまとめた映画、っていう感じ。カンニング竹山は演技とてもうまい。すっかり登場人物と同化していて、みていて気が散…

片桐くん家に猫がいる 2

なんだかシンプルな絵なんだけど、自分の周りの猫飼ってる人にきくと「そういうことするよ〜」というリアルなおかしみがあって、自分は飼ってないけれど大いにウケ、読んでいてとてもハッピーな気分になった。28歳の猫男子片桐君、あとがきでも「1巻にく…

はっちゃんの明日元気になあれ

TVの「今日のにゃんこ」とかみると、部屋の美しさにまず目がいく。猫なんか飼ってたらがちゃがちゃになりそうなのに、ほんとにきれいに住んでいる人が多くて・・カメラが入る、っていうのもあるだろうけれど、それだけじゃなく多分普段も、マメにされてそう…

片桐くん家に猫がいる

ざくっとした絵にみえるけれど、内容はこまやかでなかなかいい。片桐くんのごく淡々と地に足付いた感じがいい。自分は猫飼ったことないけれどこういうことするんだろうなあというのがリアルに伝わってくる。1巻が出た時点で、続きが出るかどうかわからなか…

猫のあしあと 膝のうえのともだち

「猫のあしあと」のあとがきから 猫に限らず、自分のものと思っている多くのもの、気力や体力や知力やその他のものも実は預かりものなのかも知れない。他から預かったものを粗略に扱ってはならない。傷つけてはならない。預かったときと同じ状態で、或いは利…

きりこについて

「きりこはぶすな女の子ー人の言葉がわかる黒猫をひろった。」なんて帯に載っているのだけど、最初、その前提のところからして、いいきり型の口調に圧倒され、はいりこむのにちょっと時間がかかった。しかし、物語が本当にまわりはじめるときには、なんと斬…

グーグーだって猫である

きいてはいたが、これは原作とは別物だ。原作はもっと猫が主体だと思うが、これはグーグーっていう素材を使って犬童監督が自分の思いを綴った映画という感じ。老いや死への視点というのは犬童作品の大事なポイントのように思えるがこれもそうだったな。そこ…

天才柳沢教授タマとの生活

本編の方にあたる「天才柳沢教授」の方は少ししか読んだことがないが・・柳沢教授にはなんか夏目漱石的な香りがする・・自分の飼い猫が困っているのに、仇討ちの気持ちよりは探究心が働いてしまうところ、わかるなぁ。山下和美さんの線とてもきれいでタマち…

猫にかまけて

町田氏の本はいつも照れがはいってはぐらかすようなところもあるんだけど、これは、はぐらかされ要素が薄い本だ。猫はいろんなことを教えてくれると書いておられる通り、わたしも町田さんが猫の生命と向き合っている姿をみて、自分の生活の中で向き合わなき…

グーグーだって猫である 5巻

えらくかかわっている動物の数が増えている・・以前ストップをかけてくれていた常識的なアシスタントの人はどうされているのかな?この域にはなかなか達せないなぁ・・グーグーだって猫である(5)作者: 大島弓子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリ…

ミッキーたくまし

気弱さと豪胆さのないまぜになった感じ・・さすが太宰治の「笑かしにいったる」精神をほめる人だ。ゆったり楽しい気持ちで読めた。とくに飼い猫の描写、いい!前のエッセイ「ミッキーかしまし」からの話の続きがいくつかあり、そっちから読んだらよかったか…

やつがれと甘夏

モノクロなのに夏の季節感があふれてる・・音まできこえてくる。やつがれと甘夏―絵本漫画作者: くるねこ大和出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2010/01/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 21回この商品を含むブログ (12件) を見る

3月のライオン 2巻、3巻

日本映画の「三月のライオン」(未見だがテーマはなぜか知っていた)とイメージがごっちゃになって、暗い影をはらんだようにみえる1巻はちょっと重かった。しかし、2巻、3巻はとてもいい!作者の、主人公の追いつめっぷりが徹底していて、読んでいるこっち…

ニャ夢ウェイ2

アクがあるから万人向けではないところもあるかな?でも猫のことを「グッドフェローズ」のジョー・ペシにたとえるくだりとか大好きだ。ニャ夢ウェイ〈2〉作者: 松尾スズキ,河井克夫出版社/メーカー: ロッキングオン発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: …

サバの秋の夜長 グーグーだって猫である 1〜4 

飼っている猫のことを描いているという意味では同じなんだけどグーグーの前にいた猫、サバのお話はタッチがだいぶ違う。サバの方は擬人化されていて「綿の国星」の延長線上にあるけれど、「グーグー」の方はもっと間口が広い感じ。自分は猫飼ったことないけ…

やつがれとチビ

よく動物を育てるのと子育てと似ているというけれど、猫の<やつがれ>が捨て猫をひろってきて育てる過程はこどもが赤ん坊の時のことを思い出し、本当に気持ちを沿わせてしまった。やつがれとチビ―絵本漫画作者: くるねこ大和出版社/メーカー: 幻冬舎コミッ…

ニャ夢ウェイ

自分の周りでネコを飼っている人たちに評判がよかったのだけど、なんかタイトルが照れくさくて(わざととはわかっているのだけどなんとなく、自分は猫も飼ってないのにネコマネもなー・・みたいな感じで)なかなか手に取らなかったのだけど読んでみたらおも…

17歳のカルテ

精神病院の話なんだけど、妙にきびしい管理体制かと思いきや案外ゆるいところもあったりして、寄宿舎もの、って感じも。アンジェリーナ・ジョリー、美しくて存在感ありすぎ。なんでも許してしまいそう。ウィノナ・ライダーが猫をかわいがっていたりしたらそ…

ノラネコの研究

散歩をしているときいつもあう猫、庭にいつも決まった時間に来る猫、そんな猫たちにあうとみかけていない時間はどうしているのか、一日のタイムスケジュールが知りたくなる。この本はそんな猫好きさんの希望にこたえたもの。フィールド調査の仕方も学べるよ…

はっちゃんち。

のら猫が増えすぎないように、手術費をだしあったり生活の面倒をみてあげたりしているボランティアの人たちに守られていた公園猫から八二一さんの猫になったはっちゃんの写真集。愛情があるのにべたべたしていなくかっこいい!白黒猫に弱いわたしにはとって…

猫さまとぼく

この「岩波フォト絵本」というシリーズは写真がうつしだす時間と暮らしをテーマにした社会科絵本ということで、思春期を迎えるこどもと両親を対象につくられているよう。この本も動物写真家として、特に猫のシリーズで有名な岩合さんが今のような風景込みの…