2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フランチェスコ

「ブラザー・サン・シスター・ムーン」は確かカトリックの中学に通っている時にみたのだけど、同じアッシジのフランチェスコを描いたものでもずいぶん印象が違った。(みている自分の年齢の差も大きく、その影響も否めないが。。) 神の声をきいて、恵まれた…

ちはやふる 30

頼れる部長真島がかるた部にいなくなってしまったあと、リーダーというよりはエースであるちはやが、真島の息吹を感じながら大会に挑む。いなくなった人の思いを背負って・・というのには、裁判などで遺影を掲げている姿を思い浮かべるが、存命でもその場に…

信長協奏曲 13

大河ドラマ「真田丸」と時代が近い楽しさ。 明智光秀がちょっとずつ雰囲気かえてきたなあ・・ この物語での森蘭丸の描き方がとてもけなげでかわいらしい。信長協奏曲 13 (13) (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者: 石井あゆみ出版社/メーカー: 小学館発売…

黄金の馬車

貴族が巻き毛をつけたりしている西洋の時代物って苦手な自分なのにこれはとっても楽しめた。ヴィヴァルディの音楽で幕が開き、絵本を読むようにその世界に入っていき、ヴィヴァルディと共に幕が閉じるあでやかさ。宮廷恋愛劇なのにとてもチャーミング。副王…

ノンフィクションW 人形アニメーションの父・持永只仁の約束〜未完のシナリオが繋ぐ日本と中国〜

ゆっくりになってしまったけれど、夏にwowowでやっていたタイトルの番組をやっとみた。(番組紹介はこちら) 持永只仁という人は先日みた「桃太郎 海の神兵」*1の姉妹作である「桃太郎の海鷲」の撮影と技術・構成を担当した人であり、「アリチャン」 の背景…

リトアニアへの旅の追憶

ジョナス・メカスはふや町映画タウンの大森さんによると、アメリカンインディペンデント映画のリビングレジェンドのような方らしいのだけど、無知にして当方まるで知らず。。年末twitterで、その年に観たベストムービーにされている方が複数いらっしゃったり…

三十三間堂・通し矢物語

ずいぶん前に一度観たのだけど、再見してその時の印象よりずっと楽しめた。多分その間に実際の三十三間堂に行ったり、少しは古い日本映画も観るようになって、楽しみ方も増えたからかな。。開幕の、三十三間堂のお寺の説明からすっと物語に入る構成、そして…

まんが親 4

娘さん5歳 だんだん大きくなってきている。人間と人間のやりとりがはじまっている感じ。(娘さんの友達男子に吉田さんが気を遣われたり・・) 娘のいう不思議な言葉、わたしも経験があるし、温泉なんかでもよそのお子さんのいってる言葉が面白かったりする…

この素晴らしき世界!?

毎年年末に楽しみにしている中野翠さんのコラム。中野さんの映画の趣味(ファニーな魅力のあるものがお好き)に全幅の信頼を寄せている。いつかみたい作品 清水宏の「都会の横顔」 三遊亭圓生の親分が「網走番外地」*1のアラカンさんと並ぶくらいよかったと…

平成28年初春文楽公演 (1/11鑑賞)

第一部 新版歌祭文 ・座摩社の段 ・野崎村の段八代豊竹嶋大夫引退披露狂言 関取千両幟 ・猪名川内より相撲場の段釣女第二部 国性爺合戦 ・大明御殿の段 ・大明御殿奥段の段 ・芦辺の段 ・平戸浜伝いより唐土船の段 ・千里が竹虎狩りの段 ・楼門の段 ・甘輝館…

ちはやふる 29

今までなんだか敵チームの嫌味人間に見えていたヒョロ君に光が当たる。天才的な人間だけをよしとして描くのでなく、参謀や面倒見のよい人間もあってこその組織という視点・・自分の学生時代のクラブ活動を思い出すとほんと恥じいる。 京都在住クィーンのしの…

団地ともお 25 26

25巻 普段現実をきっちり描いているから、「謎ときはおかしのあとでともお」「プラスチックの仮面だともお」のような、そこから飛び越えたような話もすんなりはいってるくるなあ。 26巻 「枝島の空にともお」(刑務所のマーケティングみたいな話)好き。 委…

歴史は夜作られる

「たそがれの女心」*1をみて、気になったシャルル・ボワイエ主演の作品。 このタイトルはきいたことがある気がしたけれど、勝手に、政治の話?とか思い込んでいたら、ラブロマンス。男の純情がすてき。 なんといっても、男の友情がからませてあるのがいい。…

ぼくらの民主主義なんだぜ

ぼくらの民主主義なんだぜ (朝日新書)作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2015/05/13メディア: 新書この商品を含むブログ (98件) を見る昨年9月の安保法案の採決の時によく話題になっていたので、その流れの中で現政権に反対を唱えている…

重版出来 6

モンスターともいわれるような、他人との共感性とか無視して生きているコミック作家。。主人公の編集者のねじくれていないサポートがあるから読んでいる方もしんどくない。かなり救いになっている。 出版周りの話を、安野モヨコの「働きマン」*1とはまた違っ…

七つ屋志のぶの宝石匣 2

二ノ宮知子さんの描く世界の安心感と明るさがこの宝石×質屋という、なんだか一つ間違うとえらくドロドロしてしまうような、あるいは、他人事感を遠ざける。二ノ宮さんは、無縁な世界の人にディープな世界の話をするのがうまいな。 「匣」の字を使うところが…

まめねこ 5

お父さんと柴犬のくだり、ぐっときた。なんか犬の話が多くなってるなあ。。犬のまっすぐな表現はほんとかわらしいものな。男の人に厳しい(笑いのネタにしてしまう)とみせかけて、実は、この作品の中のお母さんのように、男の人の弱さをわかってこっそりか…

虎は新鮮な肉を好む

映画comビデオジャケットの解説によると、トリュフォー、ゴダールと共にヌーヴェル・ヴァーグの三銃士と呼ばれたシャブロル監督が「観客を作るため」に引き受けたと言われる異色作とのことで、独特のエスプリとヌーヴェル・ヴァーグが混在するまさに異色な娯…

王女メディア

同じ監督の「奇跡の丘」*1のように、また、劇空間っぽくなく、砂漠のような地でドキュメンタリータッチで撮ったもの。言葉はほとんどなく、違う部族同士がコミュニケーションをはかっている世界に迷い込んだようである。「奇跡の丘」の時は、キリストの生涯…

たそがれの女心、忘れじの面影

あるとき、クライテイリオン・フィルムの中でのウェス・アンダーソンのお気に入り映画というtop10記事にたどりついて、その一位に、「たそがれの女心」が載っており、マックス・オフュルスという監督作品に関心をもつ。ふや町映画タウンのおすすめで同じ監督…

バクスター!

これも珠玉の作品の多いワイントローブ・ブリティッシュ・ライブラリーシリーズ。 ふや町映画タウンのおすすめ☆☆ (実は、けっこう・・おすすめ)作品。とてもよかった。心がつぶれてしまいそうな時、どうにかしたいのにどうにもならない感じ、それをはたで…

雑誌ケトルでめぐる旅

ケトル Vol.18 2014年4月発売号 [雑誌]作者: ケトル編集部,成海璃子,菊地成孔,早見あかり,星名美怜,伊賀大介,津田大介,大根仁,渋谷直角,ジミー大西出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2014/04/15メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る2014年4…

風の又三郎

中野翠さんのサンデー毎日のコラムにこの映画の主役片山明彦さんのことが載っていたので借りてみた。 一昨年高倉健追悼記事の下に小さく訃報が出ていたそう。 「顔立ちも都会的で、フィッと田舎にやって来たストレンジャーである三郎役にぴったりのように思…