読むのが怖い

北上次郎さんというのは、「本の雑誌」の目黒孝ニさん。大森望さんは、「文学賞メッタ斬り」ではじめて知った翻訳家、評論家の方だけど、その後NHKの「名作平積み大作戦」などでおみかけし、その幅広い知識と、ものごとを固定化しない切り口にとてもひかれた。この本は世代も好みも違う二人がおすすめ本を出し合って合評しているところが、内輪ウケで終わらずにすごくおもしろいし、参考になる。男同士の遠慮のない会話がとても心地よくてもちろん中身も今後のブックガイドとしてとても有用なんだけど、それだけじゃなくその雰囲気ごと愉しめる本。