2006-03-05から1日間の記事一覧

消費セラピー

辛酸なめ子さんの本はほんとちょっと斜に構えた頭のいい人の与太話をきいているという感じでとても楽しい。最後の、(そしてこの表紙にもなっている)紀宮さまのご結婚疑似体験のコーナーはちょいと長すぎる感じがしたけれど、その前に載っていた紀宮さまの…

批評の事情ー不良のための論壇案内

著者のまえがきにあるように、現代日本の若手・新人の評論家について一望できる本。わたしは斎藤美奈子、豊崎由美、リリーフランキー、岡田斗司夫、椹木野衣などの名前が出ていたので買ってみました。名前だけはきくけれど。。と思うような人たちについても…

東京飄然

商品紹介に載っている白いカバーをとるとムードのある写真コラージュが。。町田康さんってパンクだけどとても上品な作家で、本当の意味で趣味がいい。普段は「上品」なんて思わせないところがまたいい!日常のことをぶつくさいっている姿が読んでいて心地よ…

私はハロン棒になりたい

身辺のことを書きながら本の話にもっていくパートと身辺のことで終わっているパートがあるんだけど、身辺の話はどうしても本のはなしとからませた部分の方が格段におもしろい。私はハロン棒になりたい作者: 青木るえか出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 20…

ベストセラー本ゲーム化会議

同じ人たちで作った「日本文学ふいんき語り」が大変おもしろかったもので、その前にでていたこの本も読んでみた。三人とも1960年代生まれの有名ゲーム作家。わたしも60年代生まれなのですが、ちょうど社会の中間にあって現場を動かしていくポジション…

読むのが怖い

北上次郎さんというのは、「本の雑誌」の目黒孝ニさん。大森望さんは、「文学賞メッタ斬り」ではじめて知った翻訳家、評論家の方だけど、その後NHKの「名作平積み大作戦」などでおみかけし、その幅広い知識と、ものごとを固定化しない切り口にとてもひか…

百年の誤読

20世紀のベストセラーを岡野さん豊崎さんのお二人が読んで「名著といわれているから。。」とかいうバイアスなしに、「こんなこという主人公ってどうなんだろう。。」と楽しく語り合っていく本。豊崎さんは「文学賞メッタ斬り!」や「TV BROS.」のコ…