2009-01-01から1年間の記事一覧

ガラスの仮面 5巻

「石の微笑」っていう劇中劇があるのだけど、yahoo知恵袋によるとこれは美内すずえの創作らしい・・「キャリアこぎつねぎんのもり」*1はこの話にインスパイアされた部分があるような気がする。ガラスの仮面 (第5巻) (白泉社文庫)作者: 美内すずえ出版社/メー…

京煎堂

趣味の良い京都リピーターのおじさまが必ずおみやげに買われると教えてくださったお店。 祇園のお店で8枚399円の写真の「まめあわせ」という豆のはいったおせんべいを買いまして、落花生のはいっているおせんべいの、クッキー風の風味(つまり珈琲、紅茶…

チェブラーシカのマナーポスター@JR西日本 

カワイイ映画でおなじみのロシアのパペットアニメ チェブラーシカが、JR西日本のマナーキャンペーンに抜擢されていました。先日、大阪でJRに載ったら、チェブラーシカに出てくるおなじみのおばあさんがはっちゃけている。(こちら参照)ポケットティッシュに…

兄とその妹、浅草の灯

島津保次郎監督の「兄とその妹」と「浅草の灯」を鑑賞。「兄とその妹」はキネマ洋装店の紹介を読んで、「浅草の灯」は、ふや町の店主大森さんのおすすめリストに載っていたため。「兄とその妹」は昭和14年の作品なんだけど、オフィスやそこで働く桑野通子のた…

桃尻娘 ピンクヒップガール 

竹田かほりという人の演じる主人公の榊原玲奈は、原作の時のイメージよりさらに魅力的かも。もっとピンクのホットパンツの似合う子みたいなイメージをもっていたが、よりかっこよく森下愛子風。原作で好きだった木川田君も、さらにいいイメージだった。 京都…

ガラスの仮面 4巻

この巻の解説にも出てくるけれど、姫川亜弓という演劇界のサラブレットの努力もこのコミックのいいところだ。亜弓さんは登場当初から少女漫画の敵役と一味違っている。原田菊子、鈴本のいる栄進座。ネーミングや雰囲気に由来やらモデルやら感じてなにやら興…

ガラスの仮面 3巻

「マヤ・・・恐ろしい子!」などのきめぜりふが出てくるたびに歌舞伎の舞台で役者さんが大見栄をきっているシーンをみているようで、にんまりしてしまう。日常でも家族の名前を代入してやたら使ってみたりして。。マヤは顔はとりたてたところのない・・みた…

ビバ!マリア

「死刑台のエレベーター」のルイ・マルとジャンヌ・モローが意外なものを。ジャンヌ・モローがドサ回りの踊り子という設定に驚いた。そしてストーリーの大胆な展開に。ブリジット・バルドーのかわいらしさが全開。巡業馬車のデザイン、二人や道化役の衣装な…

家守綺譚

評判がいいのは知っていたのだけど、静謐すぎる話では?と敬遠していたところ、友人から京都の話と教えてもらい読んでみた。作者の梨木香歩さんの経歴からも山科の話だと思われる。戦前ののんびりした学士さんのおはなしであり、飄々とした空気が漂っていて…

42丁目のワーニャ

古びたNYの劇場で、上演日未定の「ワーニャ伯父さん」を稽古している人たち(といっても、ジュリアン・ムーアをはじめ、よく映画でみかける有名な俳優さんばかり)をルイ・マルが撮ったもの。稽古なので衣装はロシア風ではなく、普段着だし、セットも机とか…

天国は待ってくれる

基本ラインは古き良き時代の映画なんだけど、いろいろな設定にスパイスがきいてにんまりさせられるし、また話の展開もくどくどした感じでなく省略できるところは思い切ってカットしてあるあたり、「ルビッチ・タッチ」ということなのかなと思う。本筋の物語…

ガラスの仮面 2巻

三浦しをんさんの本に出てくる「紫のバラのひと」とはこういうことか!しをんさんの本も再読したくなる。赤川次郎氏の解説で、大竹しのぶが北島マヤを演じた舞台があったことを知るが、なるほどうってつけだっただろうな・・ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文…

シティ・オブ・メン

すごく斬新でインパクトのあったブラジルマフィアの青春映画「シティ・オブ・ゴッド」*1の監督、それに子供役で出ていたキャストが今度は青年になってでてきているということでみてみた。どっかに「シティ・オブ・メン」は意外とまっとうな話で・・みたいに…

絞死刑

「少年」(1969年)、「儀式」(1971年)、「夏の妹」(1972年)などと一緒に、日本映画チャンネルで特集放映されていたこの作品(1968年製作)、これらの映画をみると、どれも出てくる俳優さんが重なって、そして、熱く、その当時の日本の問題を表現しようとしてい…

ガラスの仮面 第1巻

ついにこの作品にふれる機会が!昭和51年のスタートということで、この1巻のタッチは昔の少女漫画のにおいもある。(けれん味みたいなもの。ものすごくメリハリがきいていて笑っちゃうときも。でも文句なしにおもしろい。)蜷川幸雄に似た演出家が出てき…

吾輩は猫である

原作は小学校高学年の時に読んだきりなのだけど、原作を読んだときにイメージしたままの迷亭がここにいた!徳川無声さん、すごいいい味。長い原作をうまく映画にしているし、笑うところもくどくなく、でもちゃんと可笑しく、いい塩梅だ。こんなのん気な映画…

接吻

小池栄子演じる孤独な魂に共振する。鋭い筋立て。接吻 デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2009/02/25メディア: DVD クリック: 62回この商品を含むブログ (84件) を見る

東京の英雄

「清水宏監督の映画は大変みやすい。細かいところの辻褄なんか関係なし。っていう割り切った作品だ。」とふや町映画タウンの大森さんからきかされていたが、これもそんな感じ。リアリティとか関係なしにおはなしのためのおはなしかな?ってところもあるし、…

「キネマ洋装店」で登場人物を描かれたすてきなイラストに惹かれてみてみた。 島崎藤村の原作が映画化されたもの。妻に先立たれた洋行帰りの大学教授の子育てものなのだが、こどもがすごく幼い時代からぱっと飛んで、こどもたちがお年頃になるもので、その間…

聖家族

山登りのような読書だった。それも東北の険しめの山を登っている感じの。都の支配とは違う系譜の、体自体を武器にする一派(それは烏天狗などともつながり、修験道的色彩を持つ)の長い長い歴史の物語なんだけど、点から語られ、それが線になる構成で、はじ…

お買い物

TV

友人がとってもよかったとほめていたテレビドラマ。再放送を待っていたらやっと!現代版「東京物語」という感じなのだけど、小津監督のあのあたりの映画をみていると現代の家族のあり方への批判とかを私が勝手に感じてしんどくなるのだけど、こちらはそうい…

耳に残るは君の歌声

ここで終わるの?っていう意外とあっさりした終わり方、というのはあったけれど手堅くまとまっていたと思う。ジョン・タトゥーロが演じているオペラ歌手の声がすごいと思ったら、サルヴァトーレ・リチトーラというミラノ・スカラ座のテノール歌手の声だった…

TOKYO!

3人の海外の監督が、日本人を使って東京をテーマに撮ったオムニバス。ミシェル・ゴンドリーの作品の、ナチュラルさに驚く。話の展開も好き。二作目のはパニックものなんだけどなんだかなぁ。東京の細かい描写はリアルだけど。ポン・ジュノ監督のは、ひきこも…

その後のツレがうつになりまして

そうだ、人間は誰でも病気になるんだ。たいていの人は重い病気を人生の後半にする。そして死に至る道のりも病気のつらさと共にゆく。 だから病気のつらさを言葉にして他の人と共有することは恥かしいことでもなんでもないのだ。そして、人はどんなときであっ…

小浜 朽木屋 (2016年9月編集 現在の名前は元祖 朽木屋商店?)

この夏小浜に。商店街でNHKドラマ「ちりとてちん」に出てきた雰囲気を醸し出している焼き鯖を売っているお店を発見。店頭にたくましく並べられた焼き鯖にびっくり!普段から焼いた鯖は大好きで、京都市内で時々購入するのですが、小浜の焼き鯖は身が分厚くてし…

金環蝕

またまた清水宏×桑野通子(デビュー作なので主役ではないが、なかなかいい役。)よくできたサイレント映画ってなかなか楽しいな・・恋のトライアングル、みたいな話でトレンディードラマみたいなストーリー。でもこれがまた楽しめる。金環蝕 [VHS]出版社/メ…

恋も忘れて

「有りがたうさん」*1での、きっぷのいい姐さん姿がとってもよくて大好きになった戦前の女優桑野通子さん。キネマ洋装店のたかぎさんに同じ清水監督ものでのおすすめをきいたらこの映画を教えてもらった。わたしは桑野さんがしゃべってるシーンが特にかわい…

儀式

70年代には今よりずっと日本の家の湿り気を帯びた重圧というものがくっきりしていたし、払いのけたい対象もはっきりしていた・・そんなことを感じさせる。いろんなシーンが象徴的な感じで使われていて、独特の映画文法を持っている映画だと思う。儀式 [DVD…

やつがれとチビ

よく動物を育てるのと子育てと似ているというけれど、猫の<やつがれ>が捨て猫をひろってきて育てる過程はこどもが赤ん坊の時のことを思い出し、本当に気持ちを沿わせてしまった。やつがれとチビ―絵本漫画作者: くるねこ大和出版社/メーカー: 幻冬舎コミッ…

藤城清治 銀河鉄道の夜

日本映画チャンネルから録画したものをみる。藤城さんの影絵のうつくしい動きが、おはなしにぴったりだ。風吹ジュンや神津はづきの声がまたとてもいい。いろんな銀河鉄道に接してきたけれど、時機もあるのか、この作品ではひととひとの出会いのはかなさ、尊…