2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ハスラー2

ポール・ニューマンって以前は先入観からかっこよすぎて圏外、という感じだったのだけど、「ビッグアメリカン」という映画で虚勢をはっている、デタラメな、かっての英雄役をしているのをみて以来、なんと芸域の広い俳優さんだろう、といっぺんに好きになって…

孤独のグルメ

主人公の男性が古典的男前なもんで、正統派二枚目グルメが蘊蓄を語る作品かと思いきや、タイトルの「孤独」っていうところがすごく大事で、いろいろな街に仕事がらみでやってきてよそもの感をもちながら、空腹に耐えかね、何かを食べ、そこでいろいろ思う、…

同姓同名小説

小泉孝太郎、上祐史浩、荻野目慶子など実在の人物と同名の人がでてくる小説群で、もちろんフィクションなんだけど、こういうところありそうだなという気にさせられる観察眼。松尾さんの指摘するポイントはやっぱりすごく的を射ていておもしろい!そして自分…

寝ずの番

大人のつくった大人の映画だな。芸達者さんたちによってとてもテンポよくまとめられている。きわどい話題があっても決していやらしくはないが、遊びなれた大人が集まる場所での会話のようで、自分がその場にいたら傾聴するだけになってしまいそうだ、という…

シネマガールスタイル

おしゃれ系の漫画みたいなイラストに添えられた文章。おおたうにさんのイラストをみていると、まだまだみるべききれいな映画があるんだなと楽しみになる。ブリジット・バルドーの「殿方ご免あそばせ」「気分を出してもう一度」(←多分ストーリーは軽い感じだ…

監督・ばんざい!

悪評をきいていたので心してみたら最初それなりにおもしろく、どうして評判が悪いのかな。。と思っていたが。。たけしのギャグが好きな人はいいだろうけれど、わたしはだんだんともうええかな。。という気分に。(好みの問題。)こういうのもあっていいかな…

仏果を得ず

途中少しだけダレそうになった部分があったが、タイトルの「仏果を得ず」に至る話の流れは秀逸。文楽作品を身近に感じることができた。出てくる人についてこんな近しい思いをめぐらして、こういうアプローチで文楽というものをとらえたことがなかった。登場…

西賀茂チーズ

パティスリー菓欒の西賀茂チーズというのをいただいた。口どけがとてもよくて、でもちゃんと濃厚で。。すばらしい味わい!調べてみるとしかも単価が安いようだ!これは「京都のおみやげ」コレクションに加えねば・・と勇む。関心空間にきてみたら、ちゃんと桂…

夏時間の大人たち

中島哲也監督の新作公開にあわせて、深夜テレビ大阪でやっていたのを録画。民放だから途中何回もCMがはいり、ほんとにオリジナルの分全部みられたのかわからないのだけど、夏のはじめのあの空気は十分に表現されていることを感じ取った。その後の「下妻物語…

西賀茂チーズ

パティスリー菓欒の西賀茂チーズというのをいただく。口どけがとてもよくて、でもちゃんと濃厚で。。すばらしい味わい!調べてみるとしかも単価が安いようだ!新しい京都のおみやげを発見と勇んだら、関心空間でキーワード登録されている。八月の五山の送り…

死に花

予告編をみたとき、お年寄りの話だけにもしかしてテンポがゆるいのでは。。とか、リアリティはどうなんだろう。。思っていたが、杞憂だった。基本軽快なタッチなんだけど、現実に目をそむけることなく、ちゃんとシビアな側面も描いてあり、観てよかったと思…

いつか、僕らの途中で

京都に住む大学院の女性と、かって京都に住んでいて、現在山梨で教職についている男性との往復書簡ーといっても、どろどろしたものはなく、アルバムをみているような気持ちになる本。「きょうのできごと」の延長線上にある感じがした。男性の、鴨川の冬鳥に…

一瞬の風になれ 第三部

よい構成だ。「悪」をおこなうわけでなくても失敗というのはこの身にふりかかってくる。できれば避けて生きたいのだけど。でも、ことというのはいつもおきるもの。そのあとの対処だ、人生は。おはなしだから現実よりは精錬された形になっているわけだが、主人…

いつかギラギラする日

ちょっと火曜サスペンスの再放送をみているような気持ちにもなったのだけど、荻野目慶子のぶっとんだ感じには感心した。「バトルロワイヤル」の柴崎コウみたいな女豹ぶり。深作欣二監督の描くああいうタイプの女の子って悪くない。そしてショーケン!なんと…

バカボンド1

京都市図書館にあった!で、もちろん十分堪能して読んだ!続きが楽しみ。でも、中学生の息子が読もうとしているのをちょい牽制してしまった。「スラムダンク」にくらべると表現がちょい大人向け?と思ってしまって。。でも、いつかは読んで欲しいんだけどな…

ラウンダーズ

友人がみた感想を以前ボードに書いてくれていた*1ので、wowowの放送をチェック。たまには予算をかけた、ハリウッドっぽい作品もいいな、と思う。ちまちました日常を忘れて入り込めるから。みおわってから、友人の感想を読んで、存在感のあったあの人たちはマ…

億万長者

市川崑らしいドライさで突き進むパンクな映画。正気を疑うような悪夢っぽいブラックユーモアが連発。安部公房も脚本に協力していたらしいからその辺の色彩の影響もありなのかな・・ビキニ島の被爆とか、不勉強ゆえに社会の教科書で読んだだけの知識しかない…

クローズド・ノート

日本映画専門チャンネルでの軽部氏の解説によると、80年代のアイドル映画をお手本に作った・・とか。確かにそんなテイストだ。そして、軽部氏が一番に取り上げていたのが京都の風景。そう、この映画は風景はとても楽しめるんだよな。もともとご近所、白川…

ネバーランド

なんかとっても気持ちが弱っている時にみたもので包み込まれた。ジョニー・デップがこどもと遊んでいる時の表情とかすごく若い!40すぎとは思えない。ピーターという名の男の子の役割が意外な感じでおとなっぽいつくり。クライマックスシーンでの舞台セッ…

はてなスター

はてなスター、まだ自分はいま一つ使いこなせてないのだけど、つけてもらうとうれしいものだなあ。ここの部分に共感、みたいな感じで選択できるんだ・・きっちり思ったことを書いていく気になるなあ。

一瞬の風になれ 第二部

第一部はずいぶん前に読んで、さーっと二部にはいったのに、この二巻を通しての連続ドラマでいえば、最終回の二回前のいったん物語が平板になるところで、一度自分とはかけはなれた世界のように思えて遠ざかっていたことに読み終わった今気がつく。自分がス…

おひとりさまの老後

あとがきにも出ていたけれど香山リカの「老後がこわい」*1や酒井順子の「負け犬の遠吠え」へのお返事というかそれらをとても意識した本のようだ。「負け犬〜」の方は読んでないのでわからないけれど、香山リカの方は読んで、実際大変だよなと思わされたし、…

風が強く吹いている

友人たちはもう随分前に読んでいるこの本、今頃読み終わる。(友人が読んでいたときは、はじめの、アパートの住民紹介のあたりで一度挫折していたが、この夏遅ればせながら「スラムダンク」にはまり、あの夢中になった心のやり場を探して再び青春スポーツも…