仏果を得ず

途中少しだけダレそうになった部分があったが、タイトルの「仏果を得ず」に至る話の流れは秀逸。文楽作品を身近に感じることができた。出てくる人についてこんな近しい思いをめぐらして、こういうアプローチで文楽というものをとらえたことがなかった。登場人物に寄り添うようにいのちを吹き込まれた文楽人形が描かれている表紙もすてき。

仏果を得ず

仏果を得ず