いつか、僕らの途中で

京都に住む大学院の女性と、かって京都に住んでいて、現在山梨で教職についている男性との往復書簡ーといっても、どろどろしたものはなく、アルバムをみているような気持ちになる本。「きょうのできごと」の延長線上にある感じがした。

男性の、鴨川の冬鳥に賑わいを感じるようなところや、用務員さんの作業に絵をみるようなところ、そして、彼の教え子である女子高生の病欠の一日を描いたような箇所が好きなんだけど、それらすべてイラストをかいておられる田雜芳一さんの担当だったらしい。

三千院の虹の襖絵に興味を持った。