西加奈子と地元の本屋

とてもおもしろい小冊子だった。大阪の本屋をもりあげようという気迫に満ちていて、当該書店に限ってなぜか売れる本の調査をしたり、地元の作家の本のとりあげかたもとてもよい。この冊子をまとめた一員でもある大阪のスタンダードブックストアというお店にも興味を持った。
やはり、というか私の好きな作家関西勢多い・・巻頭の西加奈子さんと津村記久子さんの対談も、とてもいい雰囲気で中身も濃く、またお二人の著作についての説明も愛情豊かに的確に書かれていて読みたい気持ちを刺激する。
この本を読んでのうれしい発見が、テレビドラマをみて好きだった「その街の今は」*1柴崎友香さんの作品だったこと。町田康の「告白」の話も出てきてもう一回あの作品世界に浸りたくなったりもした。一気に読んだあの季節がなつかしい。

西加奈子さんが「おもろかっこいい」と評している津村さんの著作でまずは読もうと思ったもの

  • 「とにかくうちに帰ります」
  • 「ポースケ」(「ポトスライムの舟」*2の続編)
  • アレグリアとは仕事はできない」
  • 「婚礼、葬礼、その他」(個人的になじみのある国道26号線ぞいの物語)
  • 「君は永遠にそいらより若い」(京都の大学生)

地元書店員の座談会で気になったもの

  • 瀬尾まい子 「戸村飯店 青春100連発」
  • 舞台も言葉も大阪じゃないけれど大阪っぽいとして先日windshipさんが映画をほめておられた「超高速!参勤交代」の原作があげられている。

今、この文章を書きながら思ったのは、最近小説を読んでいないなということ。そしてふと思い出したのはNHKでやっていた「週刊ブックレビュー」という番組。あの番組があるときは割合、次この本読んでみようかな〜というとっかかりが多かったような気がする。

西加奈子と地元の本屋

西加奈子と地元の本屋