孤独のグルメ

主人公の男性が古典的男前なもんで、正統派二枚目グルメが蘊蓄を語る作品かと思いきや、タイトルの「孤独」っていうところがすごく大事で、いろいろな街に仕事がらみでやってきてよそもの感をもちながら、空腹に耐えかね、何かを食べ、そこでいろいろ思う、というストーリーで、さすが、細かい日常観察がおもしろい「ダンドリくん」(泉晴紀氏との共著)や小さなラーメン屋をテーマの話術で行ったことがない人まで楽しませてしまう「近くへ行きたい。秘境としての近所-‐舞台は江ぐちという名のラーメン屋」の久住昌之さん原作だなぁと思った。いえてるなーと読む人に思わす話がいっぱい。
もうひとつの魅力は谷口ジローさんのリアルな風景の描き方だろうな。どこの店のことか推測しながら読む楽しさがある。

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

ダンドリくん (上) (ちくま文庫)

ダンドリくん (上) (ちくま文庫)

近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は

近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は"江ぐち"というラーメン屋。