「グレートレース」と「媚薬」

ジャック・レモンの出演作品を二つ観た。

一つめは、三谷幸喜氏が、「好敵手もののおすすめ」*1として芝居のパンフレットに載せておられた「グレートレース」。「ピンクパンサー」シリーズのブレイク・エドワーズ監督作品だけに60年代らしいおふざけ満載なのだけどそれが可愛らしい。どうも昭和40年代に日本でも放映していたアニメ「チキチキマシーン猛レース」の元ネタらしく、あくまで華やかなお祭り騒ぎの映画。美女の衣装替えも目に楽しいし、ジャック・レモンのフェイト教授が率い、ピーター・フォークの助手ががんばる悪のチームの体を張ったギャグ満載でとても愛すべき感じ。彼らにはタツノコプロのアニメの悪役やポケモンロケット団の先祖とも言うべき愛嬌と魅力がある。

もう一つは「媚薬」

媚薬

媚薬

  • James Stewart
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ルネ・クレールの「奥様は魔女*2が面白かったものでiMDbに紹介してあった「Our Favorite On-Screen Witches」一覧でみつけての鑑賞。ミスター「アメリカの良心」、ジェームズ・スチュワートが魔女界の連中に巻き込まれ困惑している様子が大げさでなくてとてもいい。ジャック・レモンキム・ノヴァク演じる魔女のちゃっかりした弟役。魔法があんまり得意でないおばさんなども出てきて、テレビドラマの「奥さまは魔女」と空気が似ている。

f:id:ponyman:20220211220118j:plainビデオ裏の紹介がとてもこの映画の空気を表している。洒落っ気たっぷりのコメディ。「魔女の宅急便」にもつながる逸話も。