あなただけ今晩は

 

三谷幸喜氏のビリー・ワイルダージャック・レモンへのリスペクトがわかる作品ときいての鑑賞。

舞台はパリ。ジャック・レモンが途中から英国紳士に化けたりするのだが、そのときの振る舞いがローレンス・オリヴィエマリリン・モンローの「王子と踊子」*1みたい。。と思っていたら劇中でもオリヴィエへの言及あり。イギリス英語といえば、という感じで「マイ・フェア・レディ」の台詞を連発するのも楽しい。

きわどい内容も決して観るものが恥ずかしくなったりしない手腕。ラストへのうねりも秀逸。

ドラマ「王様のレストラン」のラストの謎の展開がこの映画をみてわかった。ここからだったんだな。←ここもとても洒落ている。

ジャック・レモンシャーリー・マクレーンの二人を見守るビストロの主人がものすごくいい味。淡々と仕事に徹していつつの彼のユニークな立ち位置、すごいいい味!これは三谷幸喜の作品に色々生かされていそう。ちょっと思い出すのは「古畑任三郎」の中での八嶋智人の役回りとか。。