2003年にみていた*1のだけど、歌舞伎観劇のシーンで6世中村歌右衛門が出ているときき、みてみた。歌右衛門さん、自分が歌舞伎をみるようになったときはもう逝去されていて、基本的には中野翠さんのコラムや、歌舞伎の本*2で、その凄さを想像するだけの存在だったので。
前回観たときは、淡島千景がなんだかやかましい感じにみえたのだけど、今回淡島さんの衣装かわいいな、とそれが気になって。クレジットには衣裳 林栄吉、衣裳調整として三越の名前が大きく出ている。やはりそれなりに力が入っているのかな・・
下の二枚はシャーリー・テンプルという子供服ブランドのような華やかさ。部屋もなんだかキュート。
2003年にみたときは、自分の年齢が淡島さんに近く、「騒々しい」みたいな感想を持ってしまったのかもだけど、今みると、言動もかわいらしい。淡島さん1924年生まれで、1951年のこの作品の時は20代。ひょっとして、淡島さんに年齢の近い自分の親世代って、こんな感じで戦後を迎えたひとたちもいるのでは?とも思った。(笠智衆のことを「燻製のにしん」なんてウワサしてみたり、「お金がないと8月15日みたいな気持ちになるわ」なんてセリフがあったり)
高峰三枝子が怒っているときはおっかなすぎるが、(前回もそう思った)なんだか、生活力はあって悪い感じはしない。最後はちょっとかわいらしさを出させようとしすぎかな・・もうちょっとその前までの空気のままでもいけたのではないだろうか?