小さい時テレビの洋画劇場でみたことがあったような・・で、きちんと観るのが後回しになってしまった映画。ちゃんと観ないともったいない映画だった。気づけて良かった。
サントラも有名だし、きいたことのある曲もたくさん。出てくる人の判断の仕方、反応の仕方、踊り方などがいい意味でとてもフランスっぽい。一糸乱れぬ、なんて感じでなくなんだかラフなところ、予想外のところがある。美しい色彩設計、夢のある衣裳、美しく作られた歌舞伎や文楽の舞台を観ているような、楽しい夢をありがとうというような気持ちになる。
このタイミングで観ようと思ったのはミシェル・ピコリの訃報が流れたとき、この作品での彼の写真を観たから。ピコリの楽器屋のデザインがまたほんと素晴らしい。カトリーヌ・ドヌーヴの早世した姉、フランソワーズ・ドルレアックの良さもよくきいていたが、ドヌーヴとはまた違った骨太にみえるような魅力を感じた。「柔らかい肌」*1のひとなんだなあ。あちらも良かった。
こちらを観てウディ・アレンの「世界中がアイ・ラブ・ユー」も連想し、ちょっと見返したくなっている。