先日、「タイム・アフター・タイム」*1でH.G.ウェルズを演じるマルコム・マクダウェルを見て以来、彼のことが気になって仕方なく、悪役を務めたときいたこの映画もみてみた。ちょうどふや町映画タウンのおすすめにもあがっていたし。
イギリスで大人気のSFコミックを映像化とのことで、実写にコミックがうまくまざっているのだけど、もうほんとキュート。ファッションもかわいし、マルコムが水道の公共会社を牛耳って大衆を管理支配しているところは、変な現実味もあるし、「時計仕掛けのオレンジ」が透けてみえるしで、目の付け所がおもしろい。 そして、それに抵抗する勢力が武器を捨て人間の鎖みたいなものを作ったりするカンガルーとの合成人間。合成人間たちがオフビートで妙に魅力的でやつらが出てきてさらに面白くなる。合成人間の中にイギー・ポップもいたようだ。鉄火場女みたいなクソ度胸の持ち主のタンクガールに知的なサポートをするジェット・ガールに扮しているのがナオミ・ワッツ。メガネ女子の魅力。女子のファイティングポーズがかっこいい、「キック・アス」*2みたいな魅力もある映画だった。
タンク・ガールが好む音楽がドリス・ディ、プレスリー、コール・ポーターというクラシックポップな感じなのも面白い。コール・ポーターの「Let's do it」をいやがる相手に無理やり歌わせる場面の愉快さ。
監督のレイチェル・タラレイという人はジョン・ウォーターズの「ヘア・スプレー」のプロデューサーらしい。納得。