おふたりのことは最近テレビでみたことがあった。「松本ハウス」という漫才コンビで、ハウス加賀屋(はいっておられたグループホームからつけられた芸名らしい)さんが統合失調症にかかり、10年くらい活動停止していて2009年にコンビを復活したこと。「電波少年」や「ボキャブラ天国」で活躍しておられた90年代の様子は知らなかった。
笑いの世界に携わっておられるだけあって、そしてもともと頭がいい人なのだろう、つらい話題でもちゃんと読者がついていける調子で書かれている。あとがきをみていたら本のために入院前後のことを思い出すだけでも本当につらかったらしく、身を削った渾身の書物だということがよくわかる。よく書かれた。当事者の話をこうして届けることは大事な仕事だ。
- 作者: ハウス加賀谷,松本キック
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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