ルイス・ブニュエル 1964年
面白かった。
ブニュエルの品のいいドギツさ!凄い。
ジャンヌ・モローが小間使?気位が高すぎるのでは?と鑑賞が遅れたけれど素晴らしかった。
シャブロル「沈黙の女」*1などもこの系譜のおはなしだなあ。
あくまでもこんなことがありましたよ、ニヤリみたいなブニュエルのタッチの見事さ。美しい画面と描きすぎない気品、そして諷刺。なんとさらさらさらっと上手く作り上げるんだろう。天才。
※配役表をみて小間使が仕えるお屋敷の主人モンティーユがミシェル・ピコリと知り驚く。確認のためもう一度みると確かに。すごくさりげなく役に溶け込んでいた。そして再見すると冒頭からさまざまな意味深な伏線が仕込まれていることに気づき、さらに楽しめた。堪能。
※あと確かブニュエル「エル」*2なんかもだったと思うけれど、またまた出て来た脚への偏愛。映画でみた「瘋癲老人日記」(木村恵吾 1962)なども思い出しつつもブニュエルのこの作品のスマートさ良さをさらに再認識したり。