1000本ノック

はてなブログ2ペンスの希望」の管理人 神戸山さんとは、父の大学の映画部、そして京都のVHS専門店 ふや町映画タウンという二つのつながりを通して知り合いにならせていただいている。

かねがね、ふや町映画タウンの大森さんと「映画1000本ノック」という話をされていた。↓

数字の話 1000本ノック - 2ペンスの希望 (hatenablog.com)

 

数字の話 1000本ノックつづき - 2ペンスの希望 (hatenablog.com)

 

ふや町映画タウンのおすすめ作品1000本も名作ぞろいで、逆にいつでも観られる式に観るのがすっかり遅くなってしまっていたが、最近観始めたらやはり観ておいてよかった作品が多く、重点的に観るようになった。今年観た中でもちょっと思いつくだけでもサルトル原作の「賭はなされた」やイギリス映画「逢びき」など「立派なクラシック映画」という構えが強くて観るのが遅れたが観始めたらえらく身近で楽しい。名作は観客が観やすい技術も持ち合わせているんだなと認識。で、これからも重点的におすすめは観ていきたいなと思っている。。。矢先、肝心の店舗の方が、不景気な話は封印して新たな会員確保を目指した今年の1~9月、結局のところ会員も増えず、今いよいよ厳しい状況に置かれている。

 

そんな中先月神戸山さんにお会いした時一冊の本をいただいた。

高校の教師でもあり、新聞や雑誌に記事も寄稿されていた著者が1980年代前半から2000年くらいまでの神戸の映画館で観られた映画と映画館の思い出を綴られたもの。阪神大震災を境に多くの映画館がなくなっているが、80年代から2000年の映画は自分にも大変なじみがあり、見当がつくのは新開地パルシネマの前身と思われる新公園劇場とか三ノ宮の劇場(前を通っていただけ)くらいでも同じ時代に同じ映画を観たというつながりはとても親近感を感じさせ、あの時自分はこうしていたなあとこちらの気持ちもとても沸き立たせてくれるものだった。

文章も手練れで読みやすく、また、ご本業での闘いなども具体的にはわからぬが、映画を観た記録から透けてみえる人物像に惹かれる。

その人その人の硬軟取り混ぜた映画史というのは楽しくて響くものだな、千本ノックのそれぞれの記録というのも面白いだろうなと思いが広がる。

神戸山さん、うちの父にも千本ノックの話をされていて、生前洋画についてはだいたいまとめたけれど、邦画はこれから、と神戸山さんにお伝えしていたようで、どこかにファイルがないかきかれていたのだけど、先日見つかった。まだちらっと目を通しただけなのだけど、精査していくのが楽しみ。またこちらでも改めて紹介するつもり。