ショーガール

イヴの総て」のようなショービズの、背後から後輩がねらってるぞ、ってな話で主人公は鼻っ柱の強い野心家。演出がこってりどぎつく、どうやらラジー賞までとってしまったらしいが、全く退屈せず。品が良いか悪いかでいえば悪いほうだろうけどメリハリと露出で釘付けに。露出の方は大陸的な大味で隠微に刺激する感じはまるでない。

バーホーベン監督って一筋縄ではいかない評判をきく気がするが、無意識にいい話を期待している自分を気持ちよく裏切ってくれるところが爽快。

先日、「ふや町映画タウンおすすめの次点たち」という微妙な紹介のされ方ではじめて観たバーホーベン監督の作品「スターシップ・トゥルーパーズ」も宇宙戦争ものなんかまるで興味ない私も楽しめる面白さ。女がきっかけで志願した防衛軍で愛国的なことに夢中になる若者を主人公に据えながら、皮肉な空気も漂わせ惹きつけられた。

ストーリーも妙に後味が満足のいく終わり方で私はにやっとした。

ショーガール」に話を戻すと野心家の金髪の主人公ノエミより彼女に追われるショーの女王、クリスタルのほうに魅力を感じた。スターのオーラや余裕を充分に感じさせてくれる。クリスタル役はジーナ・ガーション。「FACE/OFF」で、顔入れ替えする前のニコラス・ケイジの内妻役良かったな。

主人公ノエミを演じたエリザベス・バークレーはこの映画のラジー賞を受賞後一時行方不明になったとも書かれている*1が、その後ウディ・アレンの「スコルピオンの恋まじない」にも出演されたりしていたらしい。なかなかの良品だった。「ショーガール」、そんなに貶める作品でもなかったけどなあ。ラジー賞それ感じる選出時々ある。

ラスベガスで行われるショーがド派手でマドンナのvogueの映像(を露出だらけに)みたいで愉快愉快。

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