ディープ・ブルー・ナイト

1985年 ペ・チャンホ監督作品。

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twitter韓国映画好きの方がこの作品のvhsを手に入れて鑑賞された喜びを書かれていて、自分の行きつけのふや町映画タウンに在庫あるのだからさっさと観なければ!という気持ちになった。ペ・チャンホ監督がアン・ソンギと組んだ前年の「鯨とり」*1も大好きだったし。

この作品の舞台はアメリカ。永住権のための偽装結婚の話。アン・ソンギの誠実にも人をだましているようにもみえる自在で巧みな演技力で成り立っている物語。監督はヒッチコック好きなんじゃないだろうか。「北北西に進路を取れ*2や「泥棒成金*3「断崖」*4を思い出すようなシーンも。アン・ソンギはペグという韓国名で、目的のためには手段を選ばないような人間なのに、紳士的な印象のグレゴリー・ペックなんて米名にするところに皮肉や、監督の映画好きを感じたのだが、調べてみるとグレゴリー・ペック自身ある時から印象を大きく裏切る役柄を演じて評価されているらしい。さらに深かった。

偽装結婚の相手はチャン・ミヒ。真の主人公は彼女では?池上季実子似の彼女、なりも態度もハードボイルドでかっこいい。猫との暮らしもエリオット・グールドの「ロング・グッドバイ*5風。(しこもネコ重要な働き!)チャン・ミヒ氏は現在もドラマで活躍されているらしい。

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