名作ウィーク

「これだけは観ておけ」という映画鑑賞のベーシックなリストに絶対載ってるであろう作品で未見のものが多く、消し込み作業をしているところ。そんな中でヒッチコックの「北北西に進路を取れ」と「ローマの休日」をようやっと観た。

「北北西〜」、有名な飛行機に追っかけられてるシーンからの想像でアクション物?などと思っていたが、もちろん終盤見せ場アクションありだが、都会の忙しき広告マンの日常の描写から始まり、そこでぐっと主人公の境遇を身近に感じ、気持ちを惹きつけられる。ヒッチコックの登場シーンににやっとさせられるのもつかの間、事件に巻き込まれるあの冒頭の展開のうまいこと!弛緩のさせ方がうまく効いている。さすが!列車、美女、スパイ。。ヒッチコックの好きなアイテム満載。そして、あの有名な飛行機に追っかけられるシーン。直前に出会う人の何気ないセリフで事態をわからせ、想像していたのよりずっと不気味。一番コワいパターンだよな。あそこからもまだまだスリルサービスの波状攻撃。盛りだくさんなこと!

ローマの休日」、こちらは作品もオードリー・ヘップバーンのことも好きな方が多く、任せた、という感じだった。なので、冷静に見始めたのだけど、フレッシュで役柄通りの品もあり、今までみてきたオードリーの作品の中でもやはり群をぬいて魅力的に私にはみえた。グレゴリー・ペックのアパートの大家さん、一緒に仕事をしているカメラマン、宮中の人たちなど巻き込まれる人たちの表現が豊かだったり細やかだったりそれぞれに愛すべき感じで楽しい。オードリーも、ローマ市街での一夜を過ごして(その過ごし方がいやな感じのものじゃないところがまたいい)一皮むけるのがくっきりとわかり、ほんとよくできて、すべてを忘れて楽しいひとときを過ごさせてくれるこれぞ名画だな、とつくづく思わされた。メジャーすぎるゆえ観る機会がのびのびになっているものほんと急いで観ていかないと!

北北西に進路を取れ(字幕版)

北北西に進路を取れ(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

ローマの休日(字幕版)

ローマの休日(字幕版)

  • メディア: Prime Video