千利休 本覚坊遺文

 

千利休 本覚坊遺文

千利休 本覚坊遺文

  • 発売日: 2015/09/21
  • メディア: Prime Video
 

 奥田瑛二の仕事の話からだったか、この映画も観てみようと思ったのだが、萬屋錦之介三船敏郎芦田伸介といった50年代から70年代の映画で馴染んでいる人たちの落ち着いた姿に出会い、そちらがとても感慨深かった。芦田伸介の秀吉、すばらしい。権力者の眼のきく感じ、心細さ、そこから来る残虐さ、そして揺り戻しとしての気の弱さみたいなものを感じさせられる。大河ドラマ真田丸」でも異彩を放っていた織田有楽斎の趣味人的な理解の深さ、重さ。60年代の映画で元気元気の錦之助が!という感慨。それぞれのピークの時代の仕事をちゃんと認識してからの今この映画を観られて良かったなと思う。

生花は川瀬敏郎氏。NHK EテレのSWITCHインタビューで、料理研究家の辰巳芳子さんとの対談、そして自然を生かして活けられた花をみて、とても感じ入り、写真集「一日一花」なども拝見し、真似してみたいなどと思っていた。この映画でも、川瀬さんらしい独特の生花、シンプルなのにすごい個性を放っていた。こちらもやはりこのタイミングでみられたこと、川瀬さんがどういう方か知った上での鑑賞で良かった。

www.nhk.or.jp

 

川瀬敏郎 一日一花

川瀬敏郎 一日一花

  • 作者:川瀬 敏郎
  • 発売日: 2012/12/01
  • メディア: 単行本
 

 製作・著作は西友。ここにも80年代らしさを感じる。