座頭市と用心棒

 

座頭市と用心棒

座頭市と用心棒

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 座頭市と用心棒を組み合わせるなんて、いかにもの企画もの、って感じなんだけどこれがなかなか出演陣が贅沢で面白く、wikipediaによると座頭市シリーズ最大のヒットだったそう。最近時代劇好いている自分にはアラカンさんが、座頭市がやってくる村の長老役で出演していて座頭市と触れ合うシーンなどがあるところが、時代劇の歴史そのものという感じでぐっときた。米倉斉加年滝沢修演じる村の大立者の極道息子でひねたような甘えたような役なのだがとても感じが出ていて、その物まねをしながらからかう三船敏郎がとてもチャーミングで大きくみえた。神山繁も表面は正しきお役人、しかしてその正体は、という感じがとてもよく出ている。(「アウトレイジ*1における三浦友和のような・・あそこまで大きな役ではないが・・)そして、岸田森!不気味な存在感と奇妙な魅力。正味岸田森が出てきてから話が複雑になりつつもいきなり終局という感じもあったのだが、あれ以上詳しすぎても・・だし、ちょうどよい頃合いなのかも。あと現代でいうところの所轄の刑事みたいな草野大悟演じる馬瀬の藤三も階級社会のビターを諦念の入ったユーモアでだましだまし行くという風情が出ていて大層良かった。