鷹峯


京都の東側に住んでいる自分にとって、小さいときから「鷹峯」の名前は、京都市内でありながら、なんとなく遠くて涼しげな場所、というイメージがあった。
親に連れられてはタクシーで行ったり、また自分が大きくなって友人と行くときはバスで行ったりしていた鷹峯だけど、こどもが鷹峯に比較的近い大徳寺の保育園に通っていたとき、お散歩気分で大徳寺から歩いていたのを思いだし、先日大徳寺から歩いてみた。そうしたら、歩きで行くのが一番楽しかった。
山なので、途中はずっと坂道になっているのですが、街道になっていて、お店や古いたたずまいのおうちもいっぱい。有名なおつけもの屋さんや、お醤油のお店の前を通るけれど、その香りなどひとつひとつを味わうにはやっぱり歩きが一番。若い方のはじめられたようなすてきなパン屋さんもあり、また行ってみたい場所。
鷹峯といえば、写真に載せました源光庵や、光悦寺が有名ですが、写真の源光庵の入り口の門のデザインのかっこよさ、すがすがしさにはいつもはっとします。内部も有名な「悟りの窓」「迷いの窓」などあり、その前のすこーんとした空間が私は大好きです。そして、伏見城血天井。遊園地でもあった伏見桃山城のイメージが、かなりかわった。
光悦寺の方は入り口の長いアプローチが美しいと思う。寺と名前のついているものの、宗教色はあまり感じさせない、ゆっくりできる雰囲気がいいな、と思う。光悦寺ももみじが植わっていて、秋にきれいだろうな、と思ったし、源光庵のすすきも秋にまた趣深くなりそう。。

関心空間に載せていた時のid:windshipさんのコメント

学生の頃、友人が彼と暮らし始めたのが鷹峯。二人は卒業後めでたく結婚され今も幸せに暮らされていますが、ぽんさんが書かれている鷹峯と同じ思いとともに、当時二人を訪ねた甘酸っぱい思いも同時に甦ってきます。道々の暮らしの香りや、往時の芸術の香り、そして若干の血なまぐささも魅力の一つになってしまいますね。さらに奥へと向う通過点としても、味わいを感じます。

の画像