2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

野武士、西へ

久住昌之さんのつくるものが好きだ。泉晴紀さんと泉昌之名義でつくられた「ダンドリくん」やダンドリくん (上) (ちくま文庫)作者: 泉昌之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/12/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (16件) を…

団地ともお 1,2

たまたま土曜日の朝、NHKでこのアニメをみて(こちら参照)、大人っぽい笑いに病み付きになってしまう。 で、原作を適当に立ち読みしたら声にだして笑ってしまうようなおもしろさ。 1巻から読み始める。1巻のはじまりは、アニメの絵柄よりもっと絵画風でスト…

シェーラザード 新・千夜一夜物語

キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、出始めの頃かな?大胆なサービスシーン多々。 古典的なお話が現代と混ざり合うような種類のストーリーが好きな私には楽しい。シェーラザード 【新・千夜一夜物語】 [VHS]Video GraphAmazon

古い日本のたたずまいがまずいい。たとえば、冒頭の高峰秀子の飴細工をしている姿。学生さんたちが行李にひもを通すしぐさ。反物を買って仕立ててもらうところ。へび退治。 久々の古い日本映画やはりいい。浦辺粂子、飯田蝶子など脇も本当にしっかりしている…

団地ともお 3

団地ではお隣で仲がいいけれど、クラスが違っている二人のクラスの対抗と人情の板挟みの話、組織と人間みたいな話で気持ちがよくわかる上に小学生らしさ、それも4年という、おとなっぽいけれどあまりぎすぎすはしていない学年らしい物語で特に気に入った。…

アニメーション学入門

先日から東映動画の映画をみてそのタッチに惹かれ、東映動画出身でジブリに行く人も多いことから、アニメーションの歴史について知りたいなと思い読んでみた。アニメショーンの定義からはじまって大学で講義を受けているような感じ。知りたかった、どの作家…

バック・ビート

ビートルズの初期メンバーで、売れ始める頃にやめたスチュアート・サクトリフと親友ジョン・レノンの物語。 ふや町映画タウンでも、中途半端なドキュメンタリーよりずっとビートルズってこういう感じだったんだ、というのがわかる、という風にきいていたのだ…

三人吉三

今年はコクーン歌舞伎がこの演目で、松本でみることにしたので、以前wowowで新春浅草歌舞伎放映していたものを今頃鑑賞。(こちら)2011年新春公演。 七之助さんの、開き直ったり喜んだりを表現する声の艶っぽいこと。愛之助さんの姿は、血のつながりなどな…

ルー・リード:ロックンロール・ハート

80年代の映画「ゲット・クレイジー」*1でのさらっとしたかっこよさ、「ニコ・イコン」*2でみた若き日の姿などをみて詳しく知りたくなったルー・リード。ルー・リードのたどってきた道、周りの人が語る彼のよさは伝わった。プロモーションビデオのような感…

こねこのらくがき もりやすじの世界

「わんぱく王子の大蛇退治」*1で森康二さんという方の作画のかわいさにたいそう惹きつけられほかの作品もみてみたいと思っていたらこんなビデオがあった。 長編作品については画面ちょっとずつの紹介、短編は一本ちゃんと入っている。特に好きだったのは も…

招かれざる客

「花嫁の父」をちらっとテレビで見て、タイトルからなんとなく湿っぽいものを予想してたら、ペーソスはもちろんあるもののはじめはのり気じゃなかったのに結局式の段取りのために一人張り切ってばかばかしい気分・・みたいな父親役のスペンサー・トレシーの…

月影ベイべ 3

ちょっと年上の男性への尊敬とあこがれ、高校生の使う方言の古めかしい魅力、なにかに打ち込んでいる人の美しさ・・大好きだった「坂道のアポロン」*1と相通じるものを持っているな。月影ベイベ 3 (フラワーコミックスアルファ)作者: 小玉ユキ出版社/メーカ…

まんが親 3

こどもさんが3歳児になってことばのやりとりがはっきりしてきて基本天衣無縫なのにとんちんかんに気を遣う行動みたいなのがあって私にはますますおもしろい。まんが親 3 (ビッグコミックススペシャル)作者: 吉田戦車出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/04…

小さいおうち

いまごろ読んだのだけど、とてもよかった。読む前、装丁などからおとなしすぎるのでは?という危惧があったのだけど、昭和初期のモダンなおうちと、現代との交錯がうまく、書き手の女性の親戚の子への遠慮ない言葉でバランスがとれ読んでいておもしろい。出…

アパートメント

ヴァンサン・カッセルの演じてる主人公、恋愛感情最優先!ジャン=フィリップ・エコフェ演じる友達がなんだかかわいそうだった。ロマーヌ・ボーランジェという人、どこか東洋風でもあると思ったらお母さんがベトナム系とか・・なかなか魅力的だった。アパー…

ストロンボリ 神の土地

ロベルト・ロッセリーニ監督の映画をはじめてみた。とっかかりとしてふや町映画タウンのおすすめに載っていたこの作品を選んだ。なるほどこれがネオリアリズムかと、漁のところのドキュメンタリーみたいな描写で感じた。ストーリー運びも全然退屈しない。ス…

ユーロスペースアートドキュメンタリー在庫

今日見た「音のない世界で」*1や、「イヴ・サンローラン」など興味深い内容のものが多いこのシリーズ。ふや町映画タウンの在庫一覧をみせてもらったのでメモ。 サンティアゴ・カラトラバの旅 ガウディと同郷、その大胆で有機的な造形からも共通性を語られる…

音のない世界で

パリに住むろう者たちの生活を追った物語。ハンディキャップが題材のもののとき、みる人が敬して遠ざけてしまうような作りのものがあるけれど、この作品はそういったものの対極にある。ごくナチュラルで、生活を丹念に描いているところからみえるうつくしさ…

信長協奏曲 10

この巻は長篠の戦い。武田軍の顔はみえなかった。ついこのあいだNHKで武田勝頼のはなしをちらっとみていたもので、このコミックではそういう扱いだと認識。確かにそういう風に描かないと戦国時代というのは要素が多すぎるものな・・信長協奏曲 10 (ゲッサン…

亀のひみつ

先日、倉敷の蟲文庫というところに立ち寄った時*1、店主の田中さんの書かれたこの本が並んでいて、ふと手に取ると猫を追い掛け回すカメさんの生態描写、写真につけられたキャプションのおもしろさに惹かれた。なので、京都に帰ってきてからしっかり読んでみ…

キャッシュマン

はじまりと終わりのアニメーションの挿入の仕方からもうしゃれていて、すーっとこの作品の世界に誘われる。ファンタジーのような骨格を持ちながら、現実とのバランスのとり方がよくて、楽しめる。野球との絡ませ方もうまい。野球というスポーツは善きアメリ…

評伝 ナンシー関

この著者の本は「アマゾン・ドット・コムの光と影」というのを読んだことがある。アマゾンにバイトとして潜入したルポ。この本も同じ著者らしく足で稼いでナンシーさんの人生を周りの人の証言と作品でかためていってる。自分は本当にナンシーさんが好きだっ…

バスケットケース

「VIDEOまっしぐら」で中野翠さんが傑作と書いているものでずっと興味を持っていたのだけど、ふや町映画タウンにも気がついたら入荷していたので借りてみた。ホラーなんだけど、中野さんが、全編にちょっとした詩情が流れているところを指摘しておられるが、…

コンチネンタル

第1回アカデミー主題歌賞をとったという主題歌「コンチネンタル」がなんとも優美でよかった。 歌っているところも好き。 映画に使われていた演奏ではないと思うけれどyoutubeをみていて好きになった演奏も載せておく。 アウッシュビッツからの帰還を描いた…