コンチネンタル

第1回アカデミー主題歌賞をとったという主題歌「コンチネンタル」がなんとも優美でよかった。

歌っているところも好き。

映画に使われていた演奏ではないと思うけれどyoutubeをみていて好きになった演奏も載せておく。

アウッシュビッツからの帰還を描いた「遥かなる帰郷」*1で、途中ものすごく大変な行軍中、つかのまの休息の時に、一団の中の一人がアステアのダンスをまねして踊るところがとてもよかったのだけど、アステアの映画はそういう、はかない往時の幸せみたいなものを連想させるところがあって、楽しくて明るければ明るいほどなにか胸がつまるような気持ちにもなる。製作者の意図とは関係なしに。
指人形を踊らせるシーン、影絵を使うシーンなどかわいらしい色彩でいっぱい。そして、影絵の時のさりげないアステアの器用そうな動きがまたすばらしい。
先日見たアステアの「踊る騎士」*2もだったけれど、この映画でもアステアとペアの女の人、そしてアステアの友人、みたいな配置で、アステアの友人のコメディアン的働きの達者さがまたよいポイントになっていると思う。
相手を別の人と勘違いして発生するギャグとか、おせっかいなウェイターの使い方とか三谷幸喜氏のお芝居の源流のようだなと思った。

コンチネンタル [VHS]

コンチネンタル [VHS]

  • 発売日: 1992/08/21
  • メディア: VHS