バスケットケース

「VIDEOまっしぐら」で中野翠さんが傑作と書いているものでずっと興味を持っていたのだけど、ふや町映画タウンにも気がついたら入荷していたので借りてみた。ホラーなんだけど、中野さんが、全編にちょっとした詩情が流れているところを指摘しておられるが、わたしも、主人公の青年が泊まるニューヨークの安ホテルの管理人や住人の描写が妙に丁寧でそこがいけてるなあと思っていた。暗くて、えげつなくて、でも笑ってしまうようなところは「キラー・コンドーム」なんかとも風味が似ているなあ。(調べたらこの映画は82年、「キラー・コンドーム」はずっと後の96年。)
だいたい、ホラーのみなもとがバスケットケースという妙にかわいらしいものに入っていること、そして、活躍するところは、なんだかシュヴァンクマイエル風のクレイアニメってところなどもおもしろい風味を醸し出している。


バスケットケース [DVD]

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みたのはVHS版