怪談牡丹燈籠 鬼火の巻 蛍火の巻

中川信夫監督に関心をもって借り始めているのだけど、「四谷怪談」とこれでは、ホラー映画を立て続けでしんどいかなとレンタル時には危惧したものの、「牡丹燈籠」というのはもともと中国の怪談を三遊亭円朝が翻案落語にしたものらしく、おはなしとして妙にたくましく、おもしろい。悪い奴の欲得ずくの悪さ、とっちめられる気持ちの良さ。「ノーカントリー*1みたいな不気味さや歯切れの悪さなどなくてしんどくならずにみられる。しかも、これはテレビ映画だったらしくてさらにみやすい。
戸浦六宏氏、私の中では大島渚の映画で難しい顔をしているイメージだったが、この中ではずいぶんたくましいマッチョマンだ。名古屋章氏、昭和のドラマにはいつもこの顔があったなぁと懐かしい。

怪談牡丹燈籠(1)鬼火の巻 [VHS]

怪談牡丹燈籠(1)鬼火の巻 [VHS]

怪談牡丹燈籠(2)螢火の巻 [VHS]

怪談牡丹燈籠(2)螢火の巻 [VHS]