東京プカプカ

毎年一番楽しみにしている中野翠さんのコラム。今年もくいいるように一気に読んで、わかるわかるの連続。中野さんの本を何年か読んでいるうちに畢竟中野さんのおすすめはどんどん味わっていくしどんどん自分の中の中野さん濃度も高まる一方かも。。それでよし!

興味を持ったもの
ヴェス・アンダーソン監督「ムーンライズ・キングダム」(今月wowow放映。こちら。)ファニーなおしゃれっぽさという言葉に、ひざを打つ。この映画は未見だけどすごくわかる。
かわった文体だという「abさんご」は、入り込むのに時間要しそうだけど、作者がその文体にたどり着くまでのことを書いた中野さんの文章を読んで興味を持った。
中野さんが見続けているキム・ギドク監督。2012年の「嘆きのピエタ
藤圭子さんの自殺のニュースのところで書かれていた60年代後半から70年代にかけての新宿の話。この時代の新宿が出て来るものいつもとても惹かれるのだけど、中野さんが言及しておられた「木島則夫ハプニングショー」調べたらおもしろそうだな。。今にはない躍動感。あと森崎東監督の新宿芸能社シリーズ。
東京五輪開催中の物語としてはケリー・グラント「歩け走るな!」
南伸坊さんの俳句絵本「ねこはい」。俳句どうも苦手なんだが、紹介されていた句楽しめた。
ガイ・ピアースのキメキメぶりが興味深い「欲望のヴァージニア」
中野さんの好きな木下恵介作品 「お嬢さん乾杯!」*1
カルメン故郷に帰る*2「野菊の如く君なりき*3(なんか、「野菊の墓か・・」なんて思っていたけれど笠智衆さんが少年時代を回想すると読んでぜひみたくなった。)
「粋人粋筆探訪」中野さんが子どもの頃、アヤシイ匂いのする大人文化を体現していた人たちの文章。
小林信彦「新編われわれはなぜ映画館にいるのか」芝山幹郎さんとの「仁義なき戦い」談義読みたい。

東京プカプカ

東京プカプカ

  • 作者:中野 翠
  • 発売日: 2013/12/20
  • メディア: 単行本