アニメーション学入門

先日から東映動画の映画をみてそのタッチに惹かれ、東映動画出身でジブリに行く人も多いことから、アニメーションの歴史について知りたいなと思い読んでみた。アニメショーンの定義からはじまって大学で講義を受けているような感じ。知りたかった、どの作家がどういう流れで出てきて、ということはきちんと説明されていた。ちゃんとした索引もあり、あとで調べたいときにも便利に構成されている。

この本を読んでの発見

  • p178

林静一はもともと東映動画のアニメーターだったが後に漫画家・イラストレーターに転向した

  • p208

カナダにはカナダ国立映画製作庁(NFB)のアニメーション部門というのがあってそこでアニメーション文化が育っていること。昔見て、とても印象的だった「ナイトエンジェル」(1986)もチェコのポヤルとNFBの作家J・ドルーアンの共同作品であること。

  • p216

イギリスでは、王立美術学院(RCA)と国立映画テレビ校(NFTS)の存在ゆえに若い世代の活躍がめざましい。
ウォレスとグルミット」のニック・パークもNFTS在学中から制作をはじめ、アードマン・スタジオに就職後に完成したデビュー作が「ウォレスとグルミット チーズホリデー」。


新書291アニメーション学入門 (平凡社新書)

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