2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あの胸にもう一度

「やわらかい手」のお婆ちゃん役が素敵だったマリアンヌ・フェイスフルの若い時の映画。おもかげはあるし、若い時はこういうのを演じていたのか〜と感慨深い。恋に溺れてるとしかいえないようなお話なんだけど、なんだかとってもかわいらしい。オートバイ(…

嵐が丘

重厚なつくりではじめはとっつきにくかったのだけど、気持ちがはいっていくとその重厚さやら舞台風のうごきやらがとても心地いい。松田優作の魂のこもった演技、迫力に魅了され、物語世界にどっぷり浸かることができた。最近では「ゼア・ウィル・ビー・ブラ…

マル秘色情めす市場

名作ときいていつかみてみたかったので借りてみた。実用的でない代物ときいていたのだが、主人公の客相手の仕事ぶりのほんと乾いてること乾いていること。社会的に上にたつものへ向けられたアナーキズムと、社会的弱者に対する情。それがベタついてない良さ…

アイム・ノット・ゼア

ボブ・ディランがモデルの人物をその多様性をあらわすため何人もの役者さんで演じわけているらしい。ボブ・ディランのことちゃんと知らないので、うまく表現してあるのかどうかわからなかったけれど、ケイト・ブランシェットは感じが出ている気がした。ビリ…

いちご白書

最初と最後に流れる「サークル・ゲーム」(とてもいい!)の歌詞が、無邪気な子供時代から決別、みたいな感じで、こどもが大きくなってしまった自分には、主人公側の気分というより主人公の親のような、大学生ってこんな感じだなぁ・・という気分でこの映画を…

アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

アニー・リーボヴィッツの名前は知らなかったのだけど、ジョン・レノン暗殺直前の、黒い服を着て横たわったオノ・ヨーコにジョンが裸で寄り添っている有名な写真を撮った写真家だそうだ。ローリング・ストーン誌、ヴァニティ・フェア誌、ヴォーグ誌などで仕…

迷子の警察音楽隊

なかなかに細やかな気持ちの機微を、くどくなくさらりと間をうまく使って描いている。イスラエルに招待されて迷子になってしまうエジプトの警察音楽隊の話なんだけど、イスラエルやエジプトを素材にした日常的な映画ってはじめてみた。イスラエルの人のセリ…

ダージリン急行

ウェス・アンダーソンの作品の中で一番好き。今までの作品と同じくおとぎ話のような画面で家族の問題を描いているのだけど、いままで、はぐらかされている感じがしていたおとぎ話の部分が今回はすごく心地いい。今まで、作品はすてきだけど心の中身までは知…

まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響

ポール・ニューマン監督作品。wowowの紹介では 家事や子供たちの養育など一切ほったらかしにして、ルーズで自堕落な生活を送る中年未亡人のビアトリス。 と書いてあり、ある程度そうなんだけど、最近のひどいネグレクトの話とかをきいていると、良妻賢母とは…

フォービデン・ゾーン

ティム・バートンの音楽を多数担当しているダニー・エルフマンが音楽担当&出演、そしてお兄さんのリチャード・エルフマンが監督ということでみてみた。なんかノリがものすごく80年代。今までみた映画にたとえると、「ピーウィーの大冒険」*1みたいな、あ…

マイ・ビューティフル・ランドレット

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」をみて以来、ダニエル・デイ=ルイス 熱再燃。ダニエル・デイ=ルイス のための映画だ。なんとも魅力ある。ホモセクシュアルな絆が出てくるのだけど、boys loveものに浸り込む人の気持ちがちょっとわかりそうになる。それに…

大奥第四巻

綱吉をただの犬公方でなく、頭のいい感じで描いている。興味持った。大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/12/24メディア: コミック購入: 10人 クリック: 34回この商品を含むブログ (231件) を見る

アイドル食虫花

アイドルについてねっちりと褒め殺ししたコラムが並んでいて、その文章がただ嫌味な感じなのでなく、常に笑える感じで、これはひとつの芸だなあとつくづく思う。後半、グラビア写真にこめられたメッセージをそれぞれ具体的に描写しているコーナーは、まぁこ…

東京サンシャインボーイズ returns

シアタートップスという新宿の小屋が閉館するに当たり、東京サンシャインボーイズが15年ぶりに休団を解除、新作公演したもの。久し振りに三谷さんの作品で西村雅彦さんをみた。やっぱりすごく華がある。メーキングドキュメンタリーをみて、なんとか全員での…

不思議な少年7

特に好きだったのはヨコハマメリーに着想を得たヨコハマ・リリィというお話と、ありふれたサラリーマンI(その正体がまた!)が立ち寄るバーの物語。そのユニークな視点に感心。絵もほんとすてきだし。山下和美さんはわたしも知っている素材からおもしろい話…

ちはやふる 1〜4

5巻もちょうど出たところのようなのだけど、今日は4巻まで。競技かるたのおはなしなんだけど、競技かるたに主人公が出会うそのきっかけが描かれている小学6年のお話が第1巻。なかなかリアルな描き方。特にかるーい悪意の表現がうまい。でも主人公はあく…

ノーカントリー

変な盛り上げがないのはとてもいい。しかし、なんだかもっと深く知りたくなる映画だ。ハビエル・バルデム演じる殺し屋のル―ルとは?原作にあたるべきなのか、あたってわかるのだろうか。。お話は殺戮だらけだけど、風景、景色がとてもノスタルジックできれい…

大金星

黒田硫黄さんの絵のタッチが好き。なつかしいけれど若々しい。どっか躍動感。文字はちょっと追いにくい時があるけれど。女の子がどうにもこうにもかっこいい。以前黒田さんの「茄子アンダルシアの夏」で自転車レースのことを読んだ時は、かけひきのことや、…

365日雑貨暦

京都でイラストレーターと雑貨屋をされているナカムラユキさんの日記はさりげなく情報の宝庫。たぶんその日記がベースになったものではないかな・・一年を通して読むと季節感をより強く感じて楽しい。365日雑貨暦作者: ナカムラユキ出版社/メーカー: アノニ…

魔法にかけられて

NYにお姫様がついてすぐ、のあたりが一番おもしろく、クライマックスシーンではちょっとダレてしまった。(なんでそうなるのかわからない展開もちょっとあり・・)最後のオチは結構好き。エンドクレジットで、悪い女王役がスーザン・サランドンと知り驚く。…

バチ当たり修道院の最期

タイトルからどんなすっとんきょうな内容かと思っていたけれど、ほんとに身近なシスターがこんな秘密をもっていたらビックリはするものの、「こんなことないない」って一蹴してしまう感じでなく、派手派手ながらもどっか均整がとれている世界で、楽しめた。…

新宿マッド

フーテンをしていた息子を殺された真面目な田舎の父親(だけど、運動とかのことも幕末と並べて考えており割合理解がある。)が息子の死を新宿で調べ、追及していく物語だけど、真相がどうかとか、お話としてどうとかでなく、60年代末の新宿の様子がでてく…